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「不可解」を言葉にする

8/1にLIQUIDROOMにて行われた「花譜1st ONE-MAN LIVE【不可解】」に行ってきた。

1観測者、1共犯者として

動画を見て聞いて「観測者」でいられたことがとても誇らしく思えて、ライブCFにて「共犯者」になれたことがとても嬉しかった。そして、新しい花譜を「観測」できたことが最高に良かった。
ライブで「花譜」からもたらされた「不可解なモノ」について、「花譜」という存在を考えながら無理矢理にでも1観測者/1共犯者として言葉にしていこうと思う。
「観測」したなら記録を残すことは当然だと考えている。何かを見つけ、心動かされたのなら、言葉にして誰かに伝えることが「観測者」の役目であり、人間の証明だと思った。

「花譜」と「不可解」

登場当初から「花譜」そのものが「不可解」だったと思う。
歌声はもちろん、運営方法、MVの映像、カンザキイオリさんの音楽。それら全てが「花譜」を作り上げていた。リアルとバーチャル、実在と非実在、その境目のような表現に心惹かれたのを覚えている。
花譜本人も言うように「VTuberという存在が認知されたおかげで、この場にいられる」は事実だろう。そして花譜を初めて「観測」した運営という偶然。この2つが噛み合って初めて「花譜」という存在が生まれた。
「何が起こったのかよくわからないが"スゴいこと"というのはわかる」という時、「奇跡」という言葉が登場する。"何が起こったのかわからない"こそ「不可解」の本質である。

「不可解」な"感動"

ライブで受け取った「不可解なモノ」を「感動」と言えばそれで全部ひっくるめられるのかもしれない。
しかし、それでは記録としては不十分であって、もっと詳細を突き詰めていく必要がある。
"感動"を言葉にするのはとても難しい。それは「不可解なモノ」だから。

例えば、花譜が前置きに「バーチャルYoutubeシーンとそこで頑張っているバーチャルYoutuberの皆さんに捧げる曲」と語り歌った【祭壇】と【魔女】。
そして、ライブのテーマとして【不可解】とCFから誕生した"今の花譜を全て詰め込んだ"【そして花になる】。
これら4曲を聞いた時の"感動"は別物だったはずだ。

私はこれまでいろいろなVTuberを見てきた。
ゲームや雑談のコミュニケーションで楽しませる人、動画でいろいろな表現をする人、企業に属する人、個人で運営する人。
たくさんのVTuberと支える人達がいろいろな頑張り方をしていた。
それを今まで見てきたからこそ【祭壇】【魔女】が自分の中に響いている。

これが現実だ
楽園を目指した電子の奇跡だ
永遠の世界に脳髄をくすぐる偽物の景色達
生きてきた意味とあがいて来た過去が仮想世界で舞っている
魔女

また、それとは別に花譜自身としての今を歌った【そして花になる】。
歌詞中に曲タイトル【雛鳥】【糸】【忘れてしまえ】【不可解】が入っているのもプロローグの集大成、CFで作り上げた感じがありとても良かった。

だから私は歌うのだ
名前のない花が咲いた
あなたが知らなくたってどうでもよかった
でもあなたがいるから私は私になれる
そして花になる

受け取った「不可解なモノ」

これはライブを見た人、見てなくても花譜を観測した人で考えるべきものだと思う。
いちいち全部言葉にする必要はないと思う。
「確かに受け取ったモノがある」という事実が大切であり、ただの一過性の"感動"で終わらせるべきではない。

遠くにいるあなただけが全ての意味を抱くのだ
忘れてしまえ

きっと、あしたから世界は変わる。


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