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今でもあの頃のことは鮮明に覚えている。 マサ、ジンバ、ケンチ。 同じ年に同じ大学に入って、同じ日に同じサークルに入った三人。 マサはドラム。ジンバはギター。ケンチはキーボード。 バンドは別々だったが、暇さえあれば三人でセッションしていた。 「暑っ!もう無理。手が汗で滑って、バチが飛んでいきそうや。」 上半身裸のマサが、ドラムを叩くのを途中で止めて叫んだ。 「おめ、こっちに飛ばすなや、マサ! そうやケンチ、途中でなんかしたか? コードが、なんか変な感じになったと思ったら、