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土曜のお昼、台所から何かを炒める音が聞こえる。 「さくらちゃーん、ご飯できたよぉー。」 おばあが呼ぶ。わたしはなんだか意地悪で返事をしない。特に何かしていた訳でないのに、なにか途中で邪魔された気持ち。三階の自分の部屋から二階のリビングへ行く。 おじいとおばあは、今年の2月に長年住み慣れた名古屋市西区奉公人町の家から、小牧の藤島へ越してきた。小牧にはおじいとおばあの仲良しの三津さんも秀さんもいないのに、さくらたちと一緒に住むことに決めた。だから寂しくなったおじいとおば