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幼い頃、おじいに連れられて、円頓寺の近くにある中京菓子玩具卸売場、通称”問屋街”へよく行っていた。そこには、和菓子、洋菓子、駄菓子、古今東西のありとあらゆるお菓子や、花火、人形、プラモデル・・・この世の楽しいもの全部が揃っているような錯覚を、幼心ながらに覚えた。 おじいは和菓子職人だったので、毎日のように作った饅頭や最中を卸しに行っていた。おじいの饅頭や最中はとても人気があった・・・ 幼い頃の私は、毎日のようにここで遊んでいたんだ・・・ おじいがお仕事をしている間