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記憶のいたずら 雪丸 短編集

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短編集です。消えそうな記憶を手繰り少しづつ書いていこうと思います。(Since 2021/08/14)
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#大学生活

『朝の色』

 バイトが終わった後、大学近くのいつもの居酒屋に、いつものメンバーで集まる。 「マスター!”といちんさ”ライムでグラス二つ!」  ゼミが常連ぽく注文した。私もそんなふうに注文してみたいと思うが、結局はいつも思うだけ。 「あっ私は・・・」 「イっちゃんはいつものウーロン?」 「はい・・・」 「はーい!ウーロンジョッキで大盛〜!」  ”といちんさ”は、ゼミとヘマがボトルキープしている地元の安焼酎。他のお店の仕組みは知らないが、このお店では、ボトルキープのお酒には、ライムジュース