斎藤佑樹に感じる期待と不安

オープン戦も終わり、いよいよ明後日に迫ったプロ野球開幕。今年のプロ野球で間違いなく注目されるのが、プロ9年目の斎藤佑樹であろう。

オープン戦の活躍

オープン戦では、7試合連続無安打に抑えるなど順調な仕上がりを見せた。

さらにボールの威力に関しては同僚らが認めるほど成長を感じさせるなど実りあるオープン戦だった。

球速はMAX140km/hであるものの、コントロールよく手元で動くボールを投げ込む姿はブレイクの兆しを感じさせたのだ。

期待要素はコントロール

昨年までの斉藤は「ストレートに伸びがない」「お辞儀ストレート」とファンに言われるほどだった。

それが今年はどうだ。コントロールを磨いたことでオープン戦とは言え大活躍している。

オープン戦の投球を思い出すと低めに丁寧に投げている。まっすぐをうまく使いながら武器である手元で動くボールで打者を打ち取っているのだ。

オープン戦の投球が継続できれば2019年の斎藤佑樹は期待できるかもしれない。

不安要素は緩急

しかし、1つの不安もある。それは緩急の部分だ。カーブなどの緩いボールをもっと投げれば手元で動くコントロールの良い速球はかなり生きるだろう。

だが、それを使わず単調になってしまうと、いくらコントロールが良くても打たれてしまうと考える。斉藤のオープン戦の最速は140km/h。緩いボールを使い直球を速く見せる技術を使わなければ打ちごろの球速だ。

しかし、斉藤はカーブを投げられないピッチャーではない。事実、投げたデータもある。

緩いボールを使う発想に至れば球速の遅さもカバーできる。それが斉藤の活躍をより確実なものにするのである。

オープン戦と公式戦でのバッター心理の違い

オープン戦はバッターは踏み込んでいかない。なぜならケガをしたくないからだ。そのため外角のボールには弱くなる。

ただシーズンが始まれば別だ。打者は思い切り踏み込んでくるので外側のボールでも甘く入れば長打を食らってしまう。

そこを抑えるためのコントロールであり緩急なのだ。

今できていることをやった上で頭を使えば結果はついてくる

斉藤が活躍するためには、今できているボールコントロールを続けることが大前提だ。

そのうえでボールを上手に動かし、緩急を使う投球スタイルを完全に身につける。

コレができれば2019年の斎藤佑樹は大いに期待できるであろう。

斉藤は野球脳が低い選手ではないはずだ。ぜひ頭脳的投球をしてもらいたい。大人のピッチングで打者を翻弄してもらいたいものだ。






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