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アイカツ!3rdシーズンに感謝を込めて…【感想文】

 人には生きている中で誰かのあるいは何かの導きがなければ出会うことのなかった作品というものが往々にしてあります。ですがそのような作品の中にも、自分にぶっ刺さるものがあるものです。

 初めまして。アイカツにどっぷりとはまってしまったaritoです。近頃は電撃的な気付きにより霧矢あおいに情緒をめちゃくちゃにやられてしまったりしていますが、元気にアイカツを視聴しています。

 それでとうとう3期の視聴を完了したので感想の方を書いていこうとおもいます。

 3期というよりは2期後半からの大空あかりを中心に据えたエピソード群のいわゆるあかジェネは突出した才能を持っているわけではない、あるいは与えられた才能が自分の夢と合致しないといった、まっすぐ進むことすら危うい少女たちの物語でした。(このあたりは霧矢あおいに通ずるものがあると思います。まあ霧矢あおいは迷ったというより、強みを自覚できなかっただけですが…)

 特に主人公を務める大空あかりは、アイドルになりたいと願っていたものの、オーディションのときには実力が追いついておらず、散々な結果になってしまいます。しかし、観客の注目を集めたのは事実です。

 憧れの星宮いちごはそれを”アイドルの光”と称しあかりを合格させます。あかりにとっては不確かなものを見出され合格を貰った訳ですが間違いなくその先のアイカツで彼女の中にその言葉があったはずです。

 そんな風にあかジェネの登場人物たちには道に迷ってしまったときに標とするものがあります。氷上スミレなら歌手になりたいという夢、新条ひなきならば大好きなファッションの仕事をしたいという気持ち。

 そういったものに寄り添いながら自分を探していく3期前半ではセルフプロデュースが、そして目指すアイドルとは何なのか、という部分がメインとして扱われていました。

 セルフプロデュースした舞台をそれぞれが全力を出して最高のものにしようとする劇場版アイカツ!はまさにこのテーマに沿ってものであるといえるでしょう。その中でいちごが話した”観た人がよりよい明日を迎えられるようなライブ”、この一言で以降の大空あかりのアイカツは、”誰かを笑顔にするためのアイカツ”という強固な芯を得ました。誰かを笑顔にするためにいっぱい工夫をして決して妥協はしない。

 そんなあかりのアイカツはファンだけではなく仲間のアイドルたちの背中も押して、アイカツを更に熱くしていく。これからのアイカツ界を牽引していく素質を彼女からは強く感じます。

 主要人物の1人である氷上スミレが歌の道に進むことを誓うお話はとても美しく。夢に向かうためなら例え遠回りだったとしても歩む決意を決める氷上スミレは間違いなくアイドルの輝きを放っていたと思います。

 ジョジョ7部でジョニー・ジョースターが”飢えなきゃ勝てない”と語りましたがこれはアイカツにも通ずることです。アイカツ2期でダブルMがゴールの先すら見ていた2wingsに負けてしまったように、飢えたものが、エゴを貫き通せるものが、前を見続けることの出来るものが強者足りえます。

 故にどん底を経験してなお諦める事無く飢え続けた大空あかり、そしてあかりの姿に感化された氷上スミレ、新条ひなきのルミナスが大スターライト学園祭でトライスターを超え2位に躍り出たもの納得できる話ではないでしょうか。

 ユニットカップでも妥協することなく最高のステージを届けようと足掻き続けた姿が観客の胸を打ち最終的に優勝をもたらしました。運がよかったといえばそれまでですが、楽屋レポートを投げ出してしまっても最高のステージを求め続けるということは並大抵のアイドルには難しかったのではないでしょうか?

 新条ひなきも同様に飢えたものでした。過去の経験からありきたりな型にはまってしまうことを強く否定し、新しさをぐんぐんと発揮するあかりとスミレの2人に惹かれていきます。そして2人に倣いながら殻を打ち破るためのアイカツに精を出していくようになり、めきめきと力をつけていきます。

 新条ひなきは作中でも珍しく平凡寄りのキャラになっています。ファッションが大好きで機転を利かすのが上手ではありますが子役時代からずっとアイカツを続けてきたのに3人の中で唯一アイカツ8には選ばれず、ユニットカップでも主役ユニットの中で最下位とコンプレックスを感じさせるような描写も多く感じました。それでも彼女が続けてきたアイカツは一切無駄ではなく、内に秘めた輝きは確かなものになっておりvividkissのトップデザイナーKAYOKOにインスピレーションを与えミューズになるほどでした。

 そして輝きを抱きしめた新条ひなきがルミナスの名付け親になるシーンはまさしく新条ひなきの集大成でありこれからも輝き続けるという意思表示のような場面でした。

 3期の最終話ではセルプロデュースを続けてきた彼女たちがその極致として全国ツアーを企画し仲間たちとともに、より良いライブのために努力していくシーンはあれ程まで迷いながら進んできた少女たちがただ一つの目標”ソレイユを超えるアイドルになる”に向かってまっすぐに進んでいくことをみせてくれたので本当に泣きそうになってしまいました。

 3期はソレイユの物語の一つの終わりでもあります。物語の第一線から退いたものの彼女たちがアイカツ界を牽引し、これからも太陽のように輝き続けることを示して完璧な継承を見せつけてくれたので非常に満足できるものでした。

 ソレイユといえばミュージックアワードのときの霧矢あおいめちゃくちゃ可愛かったですよね…何なんだあの娘は本当に…

 ちょっと霧矢あおいの話をしますね。皆さんご存知の通り彼女は3期から出番が減ってしまう訳ですがたまに登場したと思えばベッドの上であぐらかいてたりいちごや蘭いちゃいちゃしてたり、物語の中心からそれて登場回数が減ったたぶん可愛いムーブがすごく身に染みてくるんですよね。

 かと思えば”もういちど3人で”では3人でアイカツ8枠に食い込んでやると全力でアイカツして実際にいちごと蘭が先に名前を呼ばれて登壇していく中、1人残されてしまったとき必死に祈っているんですよね。霧矢あおいはどうしても置いていかれてしまう事を恐れているし最後には必死に祈ってでも一緒にいたいという思いが溢れてしまっているんですよね…

 霧矢あおいにとっての憧れのアイドルとは星宮いちごなのでいちごが目一杯輝けるように自分の気持ちを圧し殺してでもいちごが輝くためのアイカツを示していくし、精一杯サポートしていくのも健気過ぎてもうちょっと素直になって欲しいな…という思いがあったのですがソレイユとして一緒にいる期間も長くなってきているので本当に良かったね…って気持ちで一杯でした。

 霧矢あおいがいちごと付き合うか?みたいな話になってくると霧矢あおいがアイドル星宮いちごに影をうつような事をするのだろうか?という気持ちとそれはそれとしてずっと一緒にいてほしいという気持ちが陰陽のように混ざり合うことなく高速回転しています。(それはそれとして霧矢あおいは本人が寝ている前でいちごの写真にキスするタイプだと思います)

 閑話休題。ソレイユは大スターライト学園祭のようにアイカツ界(今回はスターライト学園だけでしたが)を盛り上げる取り組みを積極的に行うようになっていくのだと思いますが、全国ツアー前にはそれぞれが忙しいからあんまり一緒にいる事ができないと話していたのでその時間を削っていしまうことなく、頑張っていって欲しいなという思いがいっぱいです。

 アイカツ3期は確かに全編通して完璧な作品ではなかったですが(ドラマ回とか)貫き通された芯がバチっと作品にハマったとき紛れもなく傑作と称することができる作品だったと思います。

 この調子で4期も楽しんで観ていきます!


 


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