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観光マーケティングのこと

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観光業や訪日インバウンドついて
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#訪日外国人

私たちの知らない新しい旅行者ニーズ〜ニューノーマルターゲットレポート〜

■ はじめに〜私たちの知らない新しい旅行者ニーズ〜 ニューノーマルという言葉がすっかりと自然に聞こえるものとなりました。日本でもご存知のとおりGo To キャンペーンのニュースが連日のように飛び交い、賛否があるものの国内旅行は段階を踏んで前に進んでいます。2020年9月15日にはJNTO(日本政府観光局)理事長の清野氏らからもYouTube上に海外市場の動向を積極的に公開していく方針が出されました。また理事長代理吉田氏の言葉によると「インバウンドは必ず元の水準以上に回復する」

2022年に中国人スキーヤーが増える理由

■2022年は何がある? 2021年の次の年、2022年には早くも冬季オリンピック・パラリンピックが開催されます。開催地は中国の北京市で2月4日から2月20日の17日間に渡ります(スキージャンプやクロスカントリーなどは隣の張家口市)。前回の冬季オリンピックは2018年に韓国の平昌(ピョンチャン)で開催され、東京も含めて東アジアのスポーツ大会の注目が続きます。 ■第2位の都市、北京 北京の気候を改めて確認しておくと、2月の平均気温は1度(最高気温6.5度、最低気温-3.1度)

withコロナ回復ロードマップ

■ はじめに 日本では緊急事態宣言がまずは解除されました。安心できない状況が続くものの多くの方の努力により、感染者の数は減少傾向となっています。観光業、特に訪日インバウンド客については、国内の受け入れ対策や海外の各国の状況の違いにより、まだまだ不透明な状況が続いています。その点については多くの方が不安に感じていると思います。 以下は、弊社のお取り引き企業様、観光協会様、DMO様へのアンケート結果ですが、このコロナの影響を受け今後のマーケティング計画をお聞きしたものになります

日本を待ちわびて〜SNSからみる訪日旅行への期待〜

01 はじめに昨今の新型コロナウイルスの影響により、東京オリンピックは2021年7月23日開幕、東京パラリンピックは2021年8月24日に開幕が延期されることが大会組織委員会より発表されました。2020年4月現在でも世界各国において入国制限が設けられており、収束するまで旅行は難しいものとなっています。 日本政府観光局(以下JNTO)の運営するVISIT JAPANのFacebookページなどでも各国への情報発信がされておりますが、台湾人向けのFacebookページは2020

旅ナカ移動分析における4パターンの対策とは

01 線で動く旅ナカ旅行者 調査によると訪日旅行客の日本での平均宿泊箇所はアジア旅行客で平均3.0カ所(1カ所につき平均2.3日滞在)、欧米豪の旅行客で平均3.5カ所(1カ所につき3.1日滞在)となっています(※1)。当然、宿泊滞在だけでなく観光地から別の観光地や商業施設などへの移動となると多数の移動を繰り返していることが想像されます。 以下の図はイメージになりますが、単純に訪日旅行客数のボリュームが知りたい場合は、「点」で見ることで問題ありませんが、実際は複雑な「線」で動