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ありがたい!!!のだけど・・・

春、別れの春、新たな春!!と言う訳で四月から私は実家から遠く離れた土地で就職をすることに相成ったわけでございます。

就職場所はなななんと1000年の都、京都でございます。京都と言えばあの山村美紗的な、世界中からわんさかさーっと観光に訪れる的な。はたまた舞妓はーーーん的で女子大生大量生産のあの京都でございます。

新しい環境、新しい生活。新しい出会い。新しい恋!!!ぬおおおーー。妄想はとどまるところを知らない。

と、言う訳で。つまり・・・・引っ越しです!!大イベントじゃアーりませんか。

なので、やれ不動産屋さんだ、やれ必要物品を現地調達だ!!!とことあるごとに私は来春から住まう引っ越しの準備で引っ越し先へ出向くことが多いのでございました。

実家からJRの最寄りの駅まで、車で約20分。電車やバスを乗り継いで約40分というところでしょうか。


まぁ、私的には年を重ねるごとに増加し続けるにっくき脂肪を死滅させるべく、運動量を増やすためにも公共交通機関を使っていきたい。


と言う訳で、私が家に近くのバス停でバスを待っていると、家の中から母君が大きな声で


「あんた!!!!駅までお母ちゃん、車で送ったるさかい、帰っておいで!!!」


と、早朝だというのに近所迷惑も顧みず大声で叫んでいる母君。


もうしゃーないな~。と、しぶしぶ家に帰る私。お母上が車で駅まで送ってやるというのだから、まぁ、ここは一発甘えておこうかしら?


と。玄関でしばし母を待つ。


「ちょっと行くだけやから、ストーブ消さんでもええか!」


と、母が台所で大きな声で叫び玄関に走ってきた。


「それは、あかんやろ」


と、私が突っ込むと母はしぶしぶストーブを消しに台所へと帰っていった。


「これでよし!」


と、母は威勢よくストーブの火を消して大きな声で

「ちょっと行くだけやから、免許書持っていかんでもええか!」

と言い切って、威勢よく玄関に小走りでやってきた。


「それは、あかんやろ」


またしても私の至極当然の突っ込みに口をとがらせてしぶしぶ、免許書を取りに台所へと帰っていく母君。


「免許もった!!!」


再び威勢よく宣言して、またしても大きな声で


「ちょっと行くだけやから、パジャマのままでもええか!!」


と叫んで小走りで玄関にかけてきた。


次は法律違反でも火事の危険性もない。母君が少し寒いだけである。大人なのだからそこは自己責任で。というわけで。


「ええんちゃう。パジャマでも」


と私のOKがでて初めてどうにかこうにか出発。


母と私が車に乗り込み、いざ出発!!!


つぎの瞬間。居間や床の間の部屋のガラス戸。はたまた、玄関のドアが全開なのが見えた。


「かあちゃん。居間の窓空いてるし、玄関開けっ放しなんやけどええの?」
「ちょっと行くだけやからええやろ?」


ちょっと自信なさげに私の顔を覗き込む母。


「それは、あかんやろ」


またしても、母君は家の中へと入っていき、戸締りをしていよいよ。ほんとうにいよいよ。本当に、ホンマのホンマに出発を相成るわけです。


毎回こんな感じ。母君に駅まで送ってもらうと時間がかかるのよ。


なので、あまり頼まないのだが、息子のためにひと肌母ちゃんが脱いでやろうじゃないか。というありがたーい、親心をむげにもできない。かといって、電車の時間が差し迫って急いでいるときにこの玄関でのやり取り。


お気持ちは、ありがい・・・のだけど・・・・。ん~。悩ましい。皆さんならどうされますか?(笑)

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