マガジンのカバー画像

メマリーさんち

33
メマリー家の人々の日常を切り取ったマガジンです。「面白き、こともなき世を面白く」ほっと何も考えずに笑いたい方はぜひぜひおこしやす。(*- -)(*_ _)ペコリ
運営しているクリエイター

2019年8月の記事一覧

ⅮNA

何年か前の話になるが、日本国を憂いに西村真悟議員の講演を聞きに行った時のお話。 TPP、拉致問題、GHQに植え付けられた日本人の自虐思考。何を思って特攻隊員たちは敵機に突っ込んでいったのか。先の大震災で世界中を驚かせた日本人の姿。等々。多岐にわたってお話は展開していた。まぁ、簡単に要約すると、誇り高き日本人としての自覚を持とう!おう!てなところだろうか。「日本人たるや」的なお話。 2時間程度の公演が終わり、立ち見御礼、満席状態だった会場から人の波が出口へと向かった。私も席

もうだれも止められない。

そろそろ喜寿に手が届こうかという妙齢のうちのオカンは、20歳そこそこで子供を産み、青春のほとんどを子育てと仕事に費やしてきた。その反動大きく、オカンは40を過ぎたころから、趣味人に変貌を遂げた。 「私の青春を返せ〜」的な怨念がこもっているものだから、オカンの趣味に対する取り組み方は尋常ではなかった。 「一生に一回だけやから、お父ちゃんお願い。一回だけ海外旅行行かせて」 と、懇願するオカンに親父は 「海外なんぞ行ったら、手足切られて、ダルマにされて、海に捨てられんぞ」

夏なのでちょっとひんやり、ホラーな話。実話です。

暑い。暑い。夏は暑い。夏と言えば、稲川淳二。稲川淳二。と言えば怪談話。そこでちょっとひんやりとしたお話でも書いてみよう。ひんやりした話ねぇ。そうだ、我が家のギボアイコことオカンの話をしよう。 オカン曰く、「私には力の弱い下級の神様が憑いているんだよ」これが、オカンのプチ自慢である。「力が弱い」だとか「下級」だとか、散々な言われ方をされているが、とにかく「神様が憑いている」とオカンはことあるごとに言うのだ。 オカンの神様ファイル① オカンが神のご加護に抱かれていると(勘違

無敵の姉ちゃん

今日の語り部は私のオカン。 私:よろしくお願いします。 オカン:はい。分かりました。 後はオカンの独壇場、勝手に機関銃トークです。お楽しみください。 ホンマ、姉ちゃん(古稀を迎えたばかりの母の姉)どうしょうもないわ!! こないだ、姉ちゃんと南部行ってきてんけどな。 (南部。言わずと知れた南高梅で有名な和歌山県南部市。) 私、姉ちゃん家まで迎えに行って、あそこから南部まで3時間ぐらいかかるやんか。姉ちゃん車乗るなり、後部座席でプシュって。振り向いたら案の定ビール空けてる

もう、ぼ、ぼくは、耐えられない!その時彼女は…

渋滞で、暇つぶしにとでも思ったのだろうか、男は滔々と語り始めた。 時は、ルミナリエ当日。元町。きらびやかに彩られたイルミネーションが町を覆い尽くしている。 恋人たちや子供連れの家族が、芋を洗うようにイルミネーションのトンネルを行き交っていた。 男はデート中だというのに肛門括約筋をひくつかせて、脂汗をかいていた。 強烈な便意が男を襲っていたのだ。 少しでも気が緩むと、大参事になってしまう。 年の離れた若い彼女が、楽しそうに話している。彼女はかぐわしいシャンプーの匂いをな