見出し画像

家族

自分の過去を話すのは正直好きじゃない。
だけど、沢山の人に伝えたい事がある。

僕は幼い頃に母子家庭になった。
母と兄と3人で暮らし女手1つで兄と僕を育ててくれた。
毎日頑張っている母を見ていち早く母を楽にさせたいと思うようになった。
母は平日、朝から夕方まで仕事、家に帰りご飯を作ってくれたと思ったらまた仕事へ出掛けた。だが、どんなに忙しくても土日は兄と僕のサッカーに必ず来てくれた。
母は自分の時間なんてほとんどなかった、兄と僕のの事だけを考えて育ててくれた。
無理はしないでと言っても「大丈夫」と笑顔で答えいつも強い姿を見せてくれた。
時には辛そうな姿も僕は影から見ていた、その度に早く親孝行がしたい、母の負担を少しでも減らしたいと強く思った。
高校を選ぶ時、有難い事に沢山の強豪校やJユースの方々から声を掛けて頂き練習にも参加させて頂いた。それでも小倉工業高校に行くと決めた自分の意思は強かったから、沢山のスカウトの方から僕ではなく母を呼び「説得してくれ」など色々と言われていたのも知っている。それでも、母は「稜が自分で決めた道を応援します」と何を言われてもそう答えてくれた。
今思い返すと母から強制された事は1度もない、全て自分で選んでいた。その選択を否定された事も1度もない。必ず応援してくれた。
決して裕福ではなかったが最高の母に育てて貰えたことが最高に幸せだ。
お金より大切なものがある事を母から学んだ。

プロサッカー選手の夢を諦め工業高校に入り就職する事を決めていた。

兄もそうだった。
サッカーの才能は兄の方があったが、そんな兄が名門校やJユースからの話を全て断り工業高校に入って就職すると聞いた時は兄がかっこよくて誇らしかった。

今思えば兄の背中をずっと追いかけていた、常に僕の目の前には兄の背中があり、絶対に追い抜けないライバルだった。幼い頃から兄に勝つのが目標で泥まみれになりながらボールを必死に追いかけていた。
サッカーが上手な兄に勝つ事ができず、そのまま兄は就職してしまった。
もしかすると兄に勝つことが出来なかったからサッカーを諦めることが出来なかったのかもしれない。

僕がプロサッカー選手の夢を諦めきれない事に気づいてくれた兄は「おかんのことは心配せんでいいから」と、自分のやりたい事を挑戦してこいと背中を押してくれた。
兄もほんとは挑戦したかったと思う、それでも就職を選び家族を支えてくれた。兄が支えてくれなかったら今の自分は絶対にない。ありがとう。

兄は夜勤であまり話すことが出来ない分、LINEをくれました。
この事は今でも忘れられません。
全部載せるのは俺も恥ずかしいし兄から怒られそうなので少しだけ…笑

兄からのLINE

兄と2人で就職して母を助けると話していた。
でも、この言葉で僕は覚悟を決めることができた。「挑戦させてくれ」とわがままを言う事ができた。
挑戦すると報告した時は兄も喜んで背中を押してくれた。この時絶対に兄の分まで必ずプロになると覚悟を決めた。

その後国士舘大学に入学し何度も挫折した。
周りのレベルの高さに驚いた。
怪我の繰り返しで3年間はほとんど試合に出ることができなかった。
正直何度もやめたいと考えることはあった。でもそんな時いつも思い出すのは母と兄の事だった。何度も何度も壁にぶち当たりそれでも自分を信じて諦めなかった。大学4年最後の年に試合に出れるようになり関東リーグで10得点決める事が出来た。
その後いわきFCが1番に声をかけてくれて、自分の成長できる場所と確信し挑戦することを決めた。

いわきFCに入ってからも大きな壁がたくさんあった。周りのFWに素晴らしい選手が沢山いた。
最初は全く試合にできることが出来なかったが少しずつチャンスを貰い試合に出れるようになった。
その影には沢山の人が支えてくれて、自分の足りない所を教えてくれた。僕は全力で自分と向き合った。コツコツと努力した。決して僕はエリートなんかじゃないから努力するしか無かった。




挑戦し努力した結果1度は諦めた夢を叶えることでき、J3優勝J2昇格個人として月間MVP2回、得点王、ベストイレブン、年間MVPに選んで頂いた。

俺がこの成績を残すなんて誰も予想できなかったと思う、自分でも思っていなかった。沢山の人の支えがあったからこそ成長できた。僕は常に挑戦してきた。だから皆さんもなんでもいいから本気になれるものに挑戦して欲しい。自分次第で何者にでもなれる。年齢も関係ない自分の人生後悔のない選択をして欲しい。

「自分で選択した事に間違いなんてない」

僕の過去は決して楽なもんじゃなかった。
人それぞれ色々な過去があると思う、自分の過去を全て話すのには抵抗が少しあった、でもメディアに家族の事も話したし親孝行がしたいと強く言ってきた。
プロになれたのも今の自分がいることも、家族や友人、応援してくれて、支えてくれた人達が居たからと、1番自分が分かっているから言葉にして感謝すると心に決めている。

これからも僕は挑戦し続ける。
今の自分に満足なんて1つもない。


最後に僕の夢を聞いてほしい。
傲慢に聞こえたらすみません。
僕は沢山の人に支えられ勇気を貰い元気を貰い助けられてきた。

だからこれからは逆に
沢山の人に勇気や元気を与える存在になりたい。

子供に夢を与える選手になりたい。そう思っています。

だからこれからも僕の事を見守って欲しいです。
必ず恩返しします!

最後まで読んで頂きありがとうございます!
※文章がおかしいなどあるかもしれません。その時はグッとこらえてください笑
自分が思うがままに書きました笑













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?