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ウクレレ

自宅にいてもともと趣味だったウクレレを弾く機会が増えたので、簡単な動画を撮ってみた。


ウクレレを初めて手にしたのは中学3年生のとき。家族旅行でいったハワイでお土産としてウクレレを買った。ワイキキのウクレレ専門店で買ったが、中国製の数千円のものだった。

当時ギターをかじりたてだった僕は、ウクレレならギターより簡単ですぐ弾けそうだという浅はかな思いからウクレレを手にした。案の定、ホテルの部屋に戻りYouTubeでチュートリアル動画を見たら、30分ほどで一曲弾けるようになった。この簡単に弾けてしまう、ウクレレのおもちゃのようなゆるさにハマってしまった。


ウクレレはなんと言っても小さい。部屋に置いておけば、気が向いたときにヒョイッと片手で取って弾くことができる。ギターだとどうも、よっこいしょと担ぐ感じで、「弾こう」「練習しよう」という強い意志がないと弾けない。アンプに繋ぐのもめんどくさい。

ウクレレをぱっと取ってポロロンと鳴らすとき、練習しようなんていう意思はまったくない。なんとなく手にとって、なんとなく鳴らしている。この緩さがいい。



ウクレレ愛好家の立場からあえて言わせてもらうが、ウクレレは(少なくとも日本においては)楽器としての地位がそんなに高くないようにに思える。ウクレレと聞いても、多くの人にとってそれはフラダンスの後ろでアロハシャツを着たおじさんが弾いているもの。もしく高木ブーか牧伸二といったイメージしかない。

だから、そもそも楽器として上手く弾こうとするものではない感じが漂っている。なので下手くそでも許される。音が鳴っていればウクレレとして認められる。そんな懐の広さもウクレレにはあると思う。

だから僕のような者が、安心してSNSに演奏動画を挙げられるのだ。
ギターでただコードを単調なリズムで鳴らした伴奏と、メロディーの単音弾きを重ねた動画を出しても、とってもしょぼく見えてしまいそうな気がする、ウクレレだから許される空気感というか。


そんなゆるさを持ちながら、実はウクレレがカバーする領域は広い。ハワイアンだけでなく、クラシックからロックまで、いろんなジャンルの曲を演奏することができ、演奏のポテンシャルはギターと遜色ない気がする。最近は日本人でも有名なウクレレプレイヤーの方が出てきているが、ウクレレのポテンシャル拡大に大きな貢献をしたであろう、ハワイのウクレレプレイヤーJake Shimabukuroの演奏は必見だ。

上の動画、Jakeが「QueenのBohemian Rhapsodyを弾きます。」といった後、観客に笑い声が起きるのが印象的だ。おそらく、「ウクレレでQueen?そんなの弾けるわけ無いじゃん笑」という笑いだと思う。しかし演奏が終わった途端スタンディングオベーション。Jakeかっこよすぎる、、、


今後僕はウクレレが上手くなることもないんだろうけど、多分弾きつづけるんだろうなとは思う。音を鳴らすだけでなんとなく心地良いから。




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