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高校入学後でも、学ぶ環境は変えられる。 〜地域みらい留学365 津和野レポート〜

今年度、「地域みらい留学365」という制度を使って東京から来ている四ノ宮・小野寺です。
東京の中高一貫校に通っていた私たちは、高校受験がなく気付けば高校1年生に。
私たちは普通に進学し卒業するそんな当たり前の選択肢ではなく、高校2年生の1年間を島根で過ごすという選択をしました。3年間の留学生とは違い、1年間という期限があることや東京の高校に籍を置いたままでいることなど、私たちでしか共有できない悩みもあります。そんな私たちが津和野で過ごす最初の3か月間で何を感じたのか。一見特別に見えるけれど、高校進学後も環境は変えられる、新たな体験ができる。
そんな選択肢を少しでも多くの方に知っていただけたら幸いです。


自己紹介をお願いします

四ノ宮有理沙
東京都出身です。
津和野では高校から少し離れた地域に住んでいる方のお家に下宿しています。
動画を作ってみたいと思い、津和野高校に来ました。

小野寺柊太郎
東京都出身です。
殿町通り周辺の方のお家に下宿しています。
小説を書くために来ました。


365写真

左から小野寺、四ノ宮

高校を選ぶ上でどの情報を参考にしたの?

四ノ宮:地域みらい留学365という制度を知るのが遅く、とりあえずどこでもいいので、受け入れをしている学校の説明会に参加することにしました。そこで最初に説明を聞いたのがたまたま津和野高校でした。その後の地域みらい留学フェスタで各学校の情報を集めました。マイプロに力を入れていることや動画を作っている人が多いことを知り、この学校に決めました。

小野寺:地域みらい留学フェスタで他の高校と比較して決めました。勉強ができるか自分のやりたい小説が書けるか、この両立ができる環境があるかということを重点的に見ました。津和野高校には町営英語塾HAN-KOHがあったり、進学実績があることから勉強にも力を入れている学校だと判断しました。また自由な校風やマイプロジェクトに力を入れている学校だという話を参考に選びました。

高校を比較するときに困ったことは?

小野寺:勉強面で見ていたので選びやすかったのですが、他の高校も同じような情報しかなかったため、そこにしかない特色を知りたかったです。

四ノ宮:学校の違いがわかりづらく、高校の情報だけで判断できなかったです。自分にやりたいことがあって選べたのでそれがなければ選ぶことが困難だったと思います。
わからなかった部分を知っているからこそ自分で発信していきたいと思います。


津和野に来る前はどんな生活をイメージしていた?

四ノ宮:グローカルラボでの地域活動を通して地域の方と関わることや、下宿の大家さんが野菜ソムリエだということを聞いていたので、ご飯を楽しみにしていました。

小野寺:事前に大家さんとオンラインで顔合わせをしていてその時のお話から学校に行って週末に下宿の大家さんにいろいろな場所に連れて行ってもらえて、自然が多い場所だという漠然としたイメージがありました。

実際どうだった?

小野寺:いい意味で期待以上でした。人と関わることが想像以上に多くて、気がついたら知らない人と関わっていて、自然というよりは人との関わりという印象が強いです。例えば学校の近くにあるコワーキングスペースで新しく知り合った方と一緒にホタル鑑賞のイベントを企画してみたりしました。

四ノ宮:田舎なのでそれぞれの人が独立しているのだと思っていたのですが、県外から来られている人たちや、大家さんに紹介してもらっていろいろな人とつながることができました。私の下宿先の大家さんが地域のカフェでご飯を作っておられて、週末に手伝いに行くのが楽しいです。

休日、放課後の過ごし方は?

四ノ宮:私は放課後は部活が終わったあと最近はHAN-KOHにいることが多いんですけどときどき友達と学校の近くのスーパーで買ったお菓子を河原で食べたり休日は下宿の近くのダムのような場所で水遊びをして涼んでみるなどここでしかできない暮らしを満喫しています。

小野寺:僕も放課後部活終わりはずっとHAN-KOHにいるんですけど別にずっと勉強をしているというわけではなくて、HAN-KOHによくいる後輩とボードゲームをしたり、普通に学校生活をしているだけでは交流のない津和野高校の生徒との交流をしたりしています。休日はまちのオフィスで開かれるイベントに友達と参加してみたり道の駅のお風呂でのんびりしたりしてますね。

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竹飯盒をする小野寺(写真中央)

下宿の大家さんとの関わりの中で一番印象に残っていることは?

四ノ宮:津和野に来てまだ3日ぐらいしか経っていないときに大家さんに突然「行くよ」と言われて大家さんの知り合いの家に連れて行かれたことですね。その知り合いの方がすごく面白い方でこれからこういうことが増えていくのかなーとワクワクしたことを覚えています。

小野寺:僕は津和野周辺に買い物できる場所が少なく困っていることを大家さんに相談したら車で山口まで連れて行ってもらったことですかね。買い物できたことも嬉しかったのですがそのあと夕飯に連れて行ってもらって大家さんとの親睦も深められて最高でした。


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地域でのイベントでバイオリンを演奏する四ノ宮

生活している中で一番困ったことは?

小野寺:ゴミ出しですね。去年まではゴミ出しはほとんど親にしてもらっていたので生活している中で慣れないなと感じていることの一つだったのですが特にゴミ出しは津和野町だと容器プラの回収が極端に少なく一度出すのを忘れてしまい空のペットボトルが山のように溜まって最悪でした。

四ノ宮:私は町外への移動です。町内は自転車一つでほとんどの場所に行けるので困らないのですが町内だと買えないものも多く町外に行きたいのですが電車の本数も少ないうえ電車賃もかかるので苦労しています。

下宿のメリット、デメリットってある?

小野寺:一番のメリットはやっぱり大家さんが車でいろんなところに連れて行ってくれることかなと思うんですが他にもメリットは色々あって寮と比べて自由度が高かったりパーソナルスペースが確保しやすかったりとかいくらでも挙げられます。逆にデメリットというデメリットってほとんどなくて強いて言えば寮と比べて学校が遠いことですかね。

四ノ宮:私は逆に学校から距離があることがメリットだと思います。寮にいたら多分今の下宿があるところまで行くことってなかったと思うんですよね。でも下宿の近くに住んでいる人がすごく面白かったりするのでいろいろな人に出会えることや行動範囲を無意識に広げられるのがメリットだと思います。逆に私もデメリットはほとんどないです。

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地域の方々と梅収穫をしている四ノ宮(写真最左)

来る前に知っておきたかったことは?

四ノ宮:高校や下宿の雰囲気をもっと知りたかったです。
卒業生の方と365の交流会で話す機会があったので、詳しい話を少しは聞くことができていましたが、実際の生活のイメージができず困ったこともありました。

小野寺:来てみて、学校以外のコミュニティの情報があれば生活のイメージが分かりやすく、より魅力的に感じたのではないかと感じました。先程上げたコワーキングスペースの存在や大学生との関わりが多いことなどをあげれば、イメージしやすいことも多かったかなと思います。

来てよかったと思えたことは?

小野寺:ありきたりかもしれないんですけど、身近な人のありがたさに気づけたことですかね。親のありがたさはもちろんなんですが、この前元いた高校の担任の先生からメールが来たときにこれをすごく実感しました。かなり長文のメールでこっちに送り出したときの思いなどを教えてくれて感動したのと同時に来る前にもう少しお話しておけばよかったなと少し後悔しています。

四ノ宮:私はアウトドアになれたことです。去年コロナの影響でもともとインドアだったのに、外に出れないせいで更に悪化してしまったのですが、ここに来てからは毎日自転車に乗ってずっと外にいるのでそれがすごく精神面にもいい影響を与えているなと感じています。

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ー最後までお読み頂きありがとうございました!ー

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