ニートになりかけの自分〜UNIVERSE25
UNIVERSE25という実験を知っているだろうか。下記に概要のサイトを貼っておく。
ざっくり言うと、「衣食住に困らない環境をマウスに与え続けると、マウスは繁殖してくるが、必要以上に密集し、集団から弾かれたマウスは繁殖する気を無くし、やがて絶滅に至る」と言うシナリオを描き、これは人類の歴史にも影響を与えるのではないかと心配させるようなものだ。これの読書感想文めいたものなので、さっくりとこの記事を読んでからここに戻ってきてほしい。
話は変わるが、もうすぐ東京都知事選の公示が近づき、ネット界では広島県安芸高田市で市長を務めている石丸伸二氏の立候補が話題となっている。彼は東京一極集中を問題視しており、これの改善のために立候補したようだ。
私はこれに対して、地方分散などはある程度国全体あるいは地方自治体にとっては有益なものになるが、東京都にとってそれが「得」になるということを有権者に納得させることはできるのかについて疑問を持っている。その主張をする人が選挙で勝つためのロジックはどのようなものだろうか、私が注目している部分の一つである。
このニュースを機に東京一極集中・地方分散について興味を抱いてはいたのだが、マウスの実験でも同じような現象に至るのは面白いことだとは思った。これは行政などの力で無理やり規制をかけるなどがない限り、マウスと同じ轍を踏むのではないかなとは思う。
そして、東京での集団行動に馴染めず他の場所にドロップアウトし、生きる気力を失い、草食系をネタにし、テリトリーも交配も子育てもしない生活に入る「ニートネズミ」、あれ、これは自分のことではないだろうか?
集団行動やコミュニケーションは苦手で、恋愛も消極的で、競争心も生きがいも忘れている。こういう自分みたいな人間、自分の見えない世界にもいっぱいいるんじゃないかな。
問題の一つはそういう人間たちが社会に馴染めている(ように見える)人へのコンプレックスを変に抱いて、生きにくさを加速させていることがあると思う。そういう優劣の感覚がなければ、堂々とニートをこじらせ、生きたいように生きる、そんな新自由主義的な時代に乗れる気軽な人たちが増えるのにな。
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