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2021年の話

2021年は、やはり転校したことが大きかった。
最初は本当にやっていけるのか不安しかなく、でも、前よりはだいぶ楽になるんだろうなと思っていた。

大好きだった学校(前籍校)は、いつしか戦場に変わっていて、体も動かず、早く転校して楽になりたいと思っていた。


いざ変わってみて、正直あまり変化はなかった。寧ろ、前の方が充実していたようにも思えてきた。

だが、通信制という選択肢がある時代に生まれて、たくさんの支えてくれる人がいて、体調にあった学校に通えたことには感謝しかない。転校したからこそ、できたことはたくさんあった。

例えば、読書感想文コンクール。
退院したその日に、入院してより強く感じた今できることを全力でやるんだという気持ちで、右手が腱鞘炎になるくらい凄いスピードで、強い力で書いたおかげか賞が貰えた。北陸、関西エリアで1位だった。

他にも、体育祭。
コロナもあり、小規模開催だったが、高校に入って始めて参加することができた。
次の日入院することが決まっていたが、どうしても参加しなくてはいけない気がした。
このまま大好きだった体育をすることもなく、高校を卒業する未来しか見えていなかった。
しかし、最後の最後で体育祭に参加でき、できなかったことが少しずつ、できるようになっていくのをこの身体で実感した。
嬉しくて、嬉しくて、仕方なかった。
筋肉痛で、身体は痛かった。でも、アドレナリンのおかげであまり痛みを感じなかった。
それに、幸せな痛みだと思った。

前籍校で、こんな身体になっても期待しつづけてくれた先生には感謝しかないです。
そして、在籍校でたくさん甘やかしてくれた先生にも感謝しかないです。

そして、生徒の皆、優しくてあたたかくて、本当に良い人に恵まれて、幸せでしかないです。
ありがとう。

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