ピアノをもっと弾きやすく
ピアノの鍵盤にどうやって手をのせるのだろう
腕は、上半身は‥
指の向きはどうやったらいいんだろう‥
高校生の時から、多分あまり人が気にならないようなことに悩みだしました。
「普通に鍵盤におけばいい」
今思えばその答えにたどり着きますが、当時はあれこれ色々なフォームを試して、考えすぎて投げ出したくなった時もありました。
これは楽。
こうすると弾きにくいな‥
そんなことばかり試して、興味がありました。
時には、悪い方向にいってしまい、
周りの人が何気なく弾ける箇所が、とてつもなく弾きにくく、落ち込んだ日々でした。
私の先生は、ピアノを弾く時の身体の使い方、腕、指をどうするかを常に教えて下さいました。
たった1回でという魔法ではありません。
先生も何年かかかり、手に入れたと仰っています。
でも自分の身体と向き合い、
自分の腕、今どうなってる?
などと
問い続けると楽になる日が必ずきます。
どのくらいかかるかは、その人次第だとは思いますが、私のように何年もかかり、遠回りしてほしくないとは思います。
ちなみに、もう今の時点で、なんの問題もなく弾けている人には関係ないと思います。
そのまま、その自然な姿勢で弾いていってください。
腕のことや指のことは、また次回にして、
今回は、すぐ直って、手っ取り早く弾きやすくする方法を書くことにします。
それは
「ピアノとの距離」
これも何回も試したうちの1つです。
遠すぎても近すぎてもいけません。
では、どのくらいなのか。
鍵盤の両端
つまり、
1番高い音(ド)と低い音(ラ)
に自分の手が届く位置に座りましょう。
たったこれだけです。
実はこの方法は、ショパンも言っていた方法なんだそう。
でも意外と皆さん、ピアノから遠い位置に座ってしまっていて、高い音や低い音を弾く時は、届かないから、少し前かがみになって‥という姿勢の方、多く見てきました。
目一杯手を伸ばさなくても
1番長い中指、3の指が届いているぐらいです。
前かがみにならなくても、最初から届く位置に
座っておきます。
この姿勢の良いところは、端っこの音が引きやすいだけでなく、さらにもっといい効果があるところです。
それは、腕を自分で持ち上げなくてもいいという事です。
小学生の時、前にならえって
しましたよね。
あの姿勢、ずっとキープしてって言われたら
腕がパンパンになると思います。
ピアノも同じで、鍵盤から遠くなり、腕を前に出さないといけなくなると、しんどいんです。
ぜひ、鍵盤の端っこに手が届く
ちょうどいい位置を見つけてください!
ちなみに、両端の真ん中は、ペダル3本あったら、真ん中のいわゆる「ソステヌートペダル」の位置におへそがくるように真ん中に座りましょう。
2本ペダルでしたら、2本のある間ぐらいを目安にされたら良いかと思います。
ピアノは決して、苦しいものではありません。
快適に弾きやすく。
一緒に目指しましょう。