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「ずっと後悔している」といつか母から言われすごく驚いたこと。をふと思い出した。

「あんたがN大学に入れるようにもっと頑張れってあの時言わなかったことずっと後悔している。もしN大学に入ってたらもっと良い会社に入れたかもしれないのに」

大学卒業して就職してしばらくしてから、母に言われた。そんなこと思ってたなんて全然知らなかったのと、母らしいな。って思った。


2校受験していた

わたしは都内の大学2校受験していて、N大学とD大学。最後にN大学の試験が残っていた2月末。D大学の合格通知が来た。

D大学は、よくドラマに出てきそうな大きなキャンパスで大きな校舎がたくさんと、中庭があって池があって。

N大学は、都会のビルの校舎。


D大学の合格通知で、「あ〜、これでとりあえず勉強から解放される〜」っていうのと、大きなキャンパス(ドラマに出てくるみたいなね)に行きたい!と、結局N大学は受験しなかった。あと、N大学の方が偏差値も高くて、受験しても入れないかもーと思っていたのもある。

はっきり言って、大学なんてどこでもよかった。家を出て一人暮らししたかった。〇〇学部みたいなのも、ちっとも調べもせずになんとなく決めたし。


これぞキャンパスライフ

D大学に行ったら、本当にこれぞキャンパスライフ!的な毎日が待ってた。サークルの先輩はみんな優しくていつも遊んでくれた。近所に住む友達と自炊したりスーパーに行ったり。バイトしたり。

当時あまり仲良くしていなかった子に、「サークルのたくさんの先輩に囲まれて楽しそうなのが羨ましい」って言われたことがあった。その子はサークルに入りそびれて、結局同じ学年の子としか仲良くなれなかったらしい。

大学生活は楽しかった。今の大学生みたいに目的があったりする人の方が少なくて、みんなダラダラ毎日過ごしていた。それもなんか今思えば良かったなぁーって感じる。


就職氷河期

就活があまりうまくいかなくて、とりあえず地元の企業で内定をもらった。半年以上活動して内定はそれ1個だけ。そこに就職した。

きっと母は、就職した会社に納得していなかったのだと思う。田舎だし、事務以外にも倉庫で走り回ったりしていた。もっとキラキラした丸の内OLだったらよかったのかもしれない。



そんなある時、

「あんたがN大学に入れるようにもっと頑張れってあの時言わなかったことずっと後悔している。もしN大学に入ってたらもっと良い会社に入れたかもしれないのに」

そう言われた。

うん。そうかもしれない。N大学だったら丸の内OLになれたかもしれない。

でもわたしは今までの人生で、“誰かのせいでこうなった”みたいに感じていることは1つもない。

全部自分で選んできて、なにも後悔していない。なにも言うことが見つからなくて、「へー。」とだけ言ったきがする。



そんな何年も前のこと、しかも自分以外の人生のこと、ずっと後悔しているって。なんとも母らしい氣がする。人の人生を勝手に後悔したり、人の人生を勝手に可哀想って言ったり、する人。

なんか面白い。わたしにはそういう考えが無さすぎて新鮮(笑)


きっとN大学を受けて、そこに入学したとしても、さほど変わらない今に続くんじゃないかなーって思う。だって今が一番楽で安心だから。

春になると思い出す。







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