夢の中望遠 Voigtlander Ultron 75mm F1.9をM10-Pにお迎え
新しいものにソッコー飛びつくタイプではないのだが、カメラやレンズに関しては、自分の思い描く理想的なブツに近いものが出るとなると、やっぱり使ってみたくて仕方がなくなる。
数日前の投稿で、M型ライカに使える中望遠が欲しい…と書いたのだけど、その時にはまったく知らなかったのだが、まさに思い描くものに限りなく近い見た目・重さ・性能のレンズが、たまたま本日発売されてしまいました。
Voigtlander Ultron 75mm F1.9です。
なんというタイミング!まるで私の欲望に合わせて登場したかのようだ!(と勝手に思い込む)
このレンズ、すごくて…
驚くべきは、M型ライカ用でありながら、最短撮影距離が50cmなのだ!これまでの中望遠は、0.9mとか1mとか、1.5mなんていうのも見たことがある。50cmまで実際に寄れて、そこからの75mmとか言ったらもう、M型では諦めるしかないと思っていたテーブルフォトとか余裕じゃないか!
そして、軽さ。なんと300gを切ってきた。290g。
それでも、M10-P自体が675gとそこそこ重く、全体では965g。
なんとか1kgは切っているので、フォトウォークに持ち出すには個人的にはギリセーフ。
寄れて、軽くて、中望遠。
3拍子そろったから、もうお迎えするしかない。
Ultronは35mm F2を使っていて、特段「好き」なレンズってわけじゃないので、どうかなぁ…とは思ったけれど、35mmが自分には広すぎて相性が良くないだけなのかもしれないし、75mmだとまたぜんぜん違った印象を持つかもしれない。ということでね、買いました。
素敵だったんですこれが!
お店ではデモ機がなかったので、ビニール越しに手に取らせてもらっただけで、あとは家で広げてみて、興奮しました。
何が気に入ったかというと、ブラックの色味です。私は特にヴィンテージ風の写りはなくてもよいので、MC(マルチコーティング)を選んだでのですが、MCはマットブラックペイントなんです。このマットの質感、どうかなぁと思ったのですが、私の使っているM10-Pの軍幹部って、マットな質感だった!装着して気づきました(笑) なのでとっても相性がいいです。
そして、ねじ込み式のレンズフード、そしてそして、かぶせ式のキャップ!かぶせ式のキャップ嬉しい! 無くしたら超悲しいやつだ。
通常の、ツマミがあって着脱するレンズフードも付いてますが、あれ私苦手なんですよね…きちんとはめたつもりが、はまってなくて落としたり、ってことがよくありますので。
いやはや、ありがてぇ〜。
それで、実際、目の前のものを撮ってみたんですが、すこぶる良い感じです。真空管アンプのピカッシュなキラメキが! まったくクロップしてません。嬉しすぎる…
最近オーディオ関連のお仕事をいただくようになってきて、時々ブツ撮りを自分でやることが多いのですが、これまでM型ライカは使えてなかったんです。でも今後は、お仕事でも活躍してくれそう。
まだまだ試し撮り段階ですが、いくつか載せておきます。検討中の方のご参考になれば嬉しいです。
夜の吉祥寺をちょびっとスナップしてみました。F1.9もあれば、アンダーめが好きな私は十分。
一枚たりとも、なんのクロップもしておりません。
載せませんでしが、人物のポートレートもまずまずのようです。使いこなすぞぉ〜。
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