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コーヒーの味がなんだか違う、沖縄の水を調べてみた。

沖縄でコーヒーの事業をするために準備をしておりますが、沖縄に引っ越してからちょうど3ヶ月目に入ろうか、というところで気づいたことがあります。

東京でコーヒーをいれていた時と同じように、毎朝コーヒーをいれるのですが、コーヒーの味が東京で飲んでいた味と違うのです。

東京のロースターさんの豆を通販で購入したものの、東京で飲んだ浅煎りの味がなぜか、出てこないのです。グラインドや抽出方法など、色々変えてみるものの、なぜか味が思った通りにならないのです。

具体的にどういう味なのかというと、東京では浅煎りのコーヒーの酸味や風味がものすごく分かりやすく、抽出されたのに、沖縄だと浅煎りでも苦く感じたり、フレーバー がボテっとしていて、ボヤけた印象。何が原因なのか、と考えていると、数年前に水を変えてコーヒーをいれた時のことを思い出しました。

東京での水検証

以前、東京で働いていた時に、天然水、volvic、evian、東京の浄水器を通した水でコーヒーをいれて検証したことがあります。当時の記事がまだあったので、気になる方は、こちらからどうぞ。

この時は、Asahiの天然水のpHが低めで6.4で、evianがかなりのpH高めで8.4。東京の水は、天然水とevianの間のvolvicくらいのpH6.8という結果でした。

この時は、軟水ほど酸味を感じやすいが、コーヒーの風味も分かりやすく、硬度が高いと、重苦くぼんやりとした味わいのコーヒーになる、という結果でした。

その時のことを思い出したので、沖縄でいれるコーヒーは、水が大きく関係しているのでは?と思い、沖縄の水を調べてみることにしました。

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沖縄の水を調べてみた。

今回は、Test Stripsという検査キットをamazonで購入しました。

16項目を調べることができる、リトマス紙です。

実際に今回は4サンプル用意しました。

沖縄県北部の水道水、ウォーターサーバーの水(パイウォーター)、アルプスの天然水、evianです。

沖縄は水道事情があまり良くないということは聞いているので、普段はウォーターサーバーの水を飲んでいます。コーヒーもウォーターサーバーの水でいれていることから、サンプルには水道水とウォーターサーバーの水を使用しています。

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実際にリトマス紙を用いて、それぞれ3回ほど水につけて調べてみました。

結果がこちらです。(1-3回試しているので、幅がある項目があります。)

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水道水が検査するたびにpHが低く出たり、高く出たりしていました。飲み水として、コーヒーをいれるのにも使用していたウォーターサーバーの水のpHが8.4と、evianとほぼ同じです。硬度(Hardness)はevianが突出して高いです。天然水はpHが6.2-6.8とこちらもこの4つのサンプル中では低めです。

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検証を終えて

沖縄の水は東京に比べて、pHが少し高めでした。風味が出にくかったり、明るい酸味が出にくいのは、水のpHに原因があるようです。

沖縄の水は、浅煎りが酸っぱくなりすりすぎずにコーヒーを抽出することができるため、酸味苦手な方にはよいのかもしれません。酸味と風味を個人的にはもっと楽しみたい私。

沖縄の(というか私の家の)水道水のpHの幅は気になるところなので、引き続きいろんな場面で調べていこうと思います。沖縄は、台風対策のためにタンクに水を貯めているので、水道水にその影響がでているのでは?なんて考えています。

個人的に、びっくりだったのはウォーターサーバーのpHの高さ。コーヒーもウォーターサーバーの水を使っていれていたので、pHの高さがコーヒーの味わいに影響を与えていたことがはっきり分かり、スッキリ。水道水でコーヒーを入れると、ウォーターサーバーより風味が出たので、これからは水道水を使ってコーヒーを入れるか、軟水の水を購入してコーヒーいれます。

それにしても、水の影響恐るべしです。


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