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夜の道

私の家のそばには、高速道路と電車の線路が横並びで通っている。  

夜、窓を閉めて寝る態勢になっていても、暗闇の中で電車の「ゴトンゴトン」や車の「ガガーッ」「サーッ」の音が聞こえる。  

そんな時、私が思い出すのは、買ったばかりの車で夜勤を終えた彼に会いに行っていた頃。
親にばれないよう、スッとドアを閉めて家を抜け出して、夜の道を車で走った。  

夜の道はとても静かだ。時間がたくさんあり、街の空気が自分だけのものになるような感覚がある。  

あの時間帯のあの感覚は、大晦日の夜みたいな少しのわくわくだ。
今もずっと私の中にはあの感覚がある。

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