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本棚:『スパイシーな鯛 ゆうれい居酒屋2』

山口恵以子さんの本。「ゆうれい居酒屋」もシリーズ化されたとのことで、嬉しいです。途中、「婚活食堂」シリーズと少しリンクするところもありまして、読者には嬉しい計らいと思います。
「ゆうれい」とあるけれど、怖くはなくて、むしろほんわかします。子どもの頃は「ゆうれい」なんて怖かったけど、年を重ねるにつれ、ゆうれいでも会えたら…と思う人が増えてきて、それはそれでいい人に出会えているということでもあるのでしょう。夢の中ではたまに亡き祖父が健在だったり、自分もまだ学生だったりして、たいしたイベントがあるわけではないけれど、幸せだったなぁ~と目が覚めた時に思います。
「ゆうれい居酒屋」とは、新小岩のルミエール商店街の路地裏にある居酒屋「米屋」。その店も、女将さんの秋穂も30年前になくなったのですが…。30年前といえば、まだ平成になったばかりの頃。30年前に亡くなった秋穂と令和の今のお客さんでは、話がかみ合わない部分もあるものの、お互い、自分が知らないだけかな?とか、そうだったかな?とか思いつつ、会話は続き、そして、大事なこと(考え方や生き方の芯となるところ)は時代が変わっても同じなんだろうなと思いました。
ところで舞台の新小岩ですが、駅ビルを建設中とは知らなかったので、今度、新小岩を通った時、みてみようと思います。


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