【必修コミュ】これで君も古参面!?【放課後クライマックスガールズ編】
本記事は、「アイドルマスターシャイニーカラーズ(以降シャニマス)」の紹介記事です。同作のコミュ(シナリオ)について紹介します。ネタバレをします。
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概要
「『シャニマスはコミュが良い』って言われたけど、数が多すぎてどれから読めば分からない!」
「Twitterのフォロワーはいつも同じ話で盛り上がっているみたいだけど、どれなのか分からなくてついていけないな……」
「推しの子のストーリーがあるっていうから始めてみたけど折角だからついでにコミュ?見とくか……」
この記事は、そんなあなたに向けた記事です。話題に上がりがちなコミュを「必修コミュ」として紹介します。
よろしくお願いします。
まずはユニット紹介からです。
放課後クライマックスガールズ
通称「放クラ」です。
シャニマスの元気なユニットといえば彼女たち。
メンバーそれぞれ、原色のイメージカラーのように考え方も性格もはっきり違いますが、明るく元気なところはみんな一緒です。
ユニット最年少の小宮果穂をリーダーに、鮮やかな毎日を全力で駆けていきます!
小宮果穂──CV. 河野ひより
放課後クライマックスガールズのリーダー、メンバーカラーはレッドです。
ヒーロー戦隊ものが好きな小学六年生の女の子です。身長が高く、大人びていて、初めて彼女をスカウトしたプロデューサーは、高校生だと思って声をかけました。
リーダーといえども、放クラのメンバーたちはみんな年上のお姉さんで、素直に甘えている様子や、逆にメンバーたちから可愛がられているのが見られます。かわいい。
また、リーダーなのでかっこいい姿も見せてくれます
魅力の素直さゆえに、難しいことにもまっすぐに考えて頑張るのが素敵です。
園田智代子──CV. 白石晴香
「チョコアイドル」です。
明るく、親しみやすく、真面目で、「ごく普通の」──極めて普遍的に通用する──女の子です。
果穂ちゃんからは「ちょこ先輩」と呼ばれています。
総理大臣からクラスのギャルまで、みんながぼんやりと想い定める「普通の女の子」といって、まず間違いありません。
西城樹里──CV. 永井真里子
283プロきってのバッドガール(超良い子)。
放クラをユニットで推しているオタクからは「常識人!」と言われ、樹里ちゃん単推しのオタクからは健康を祈られています。
素晴らしく良い子だ、樹里ちゃん……。
杜野凛世──CV. 丸岡和佳奈
物腰柔らかな落ち着いた女の子。プロデューサー(オレではない)のことが好き。
彼のスカウトを機に故郷の鳥取から東京の事務所寮へと越してくる。シャニPは責任取って!
落ち着いたたたずまいの、お人形さんみたいに可愛らしいお嬢さん。生で見る凛世ちゃんの顔ちっさ……!
意外に明るく気さくで、学校ではクラスの友達も多い。
放クラのなかでは小宮果穂についで年少く、お姉さん方に可愛がられがち。
プロデューサー(オレではない)のことが好き。
有栖川夏葉──CV. 涼本あきほ
ストイックで自信家のお姉さん。
トレーニングや勉強など、自分を高めることへの疑いはありません。
努力が空回ることもありますが、それでも立ち直って頑張ります。
ユニットでは年長で、みんなの世話を焼くのも好きなように見えます。
放クラのメンバーは以上の5人です!
それでは、コミュを紹介していきます。
必修コミュ
改めて注意ですが、本記事での「必修コミュ」は、みんなが話題に上げることの多いコミュです。私の主観によるものというのを分かってもらえると嬉しいです。
小宮果穂
『3、2、1で君を想い』(恒常pSSR【フルスロットルエイジ!】小宮 果穂)
シャニマスきっての忌まわしさを誇る人物がでてくるコミュ。
プロデューサーが少し席を外したタイミングでやってきたスタッフがいました。
果穂ちゃんは粗相のない受け答えをします。
それに対する客人の態度がこれです。
ボケが!
『ここ』──(恒常pSSR【スノードーム・シンドローム】小宮 果穂)
本記事での必修コミュの定義を満たしませんが、話題に挙がりにくい理由が新しめのコミュだということのほかに見つからないため例外として紹介します。
そうはいっても、僕が言えるのは、胸が潰れそうだということくらいです。
園田智代子
『普通の女子高生?』(恒常sSR【迷走チョコロード】園田 智代子)
「カンジョウガ……ユタカ……」
最初期のコミュです。
アイドル活動が決定してすぐのころ、園田智代子は「チョコアイドル」を自らのスタイルと定めます。しかし、それでも園田智代子は放クラのメンバーのなかでは、分かりやすい個性に不足を感じていたようです。
このコミュでは、彼女の自分らしさや特徴をみんなから教えてもらいたかったようです。
しかし個性探しの行方は思わしくなく……?
『大好きなクライマックスへ』(限定pSSR【かきまぜたら→ミルク】園田 智代子)
シャニマスの先輩は園田智代子、この先輩はメンタルも強い。
俗称「淫魔先輩」衣装のコミュです。
あんまりな俗称とは似つかず、コミュは熱いです。
ちょこ先輩は283プロのオーディションに合格してアイドルになりましたが、実は本当は友達(名前を「あすみちゃん」といいます)の付き添いで事務所に来ていました。
しかし、オーディションの直前になってこの友達は受験が怖くなってしまい、迷惑をかけないためにと、代わりにちょこ先輩がオーディションを受けたのです。
それはそれで素晴らしいことなのですが、その上で、このような経緯から、先輩は自分の振る舞いに放クラのみんなへの遠慮があったと反省します。
そして、そんな自分に区切りをつけるために謝罪と、決意表明をするのです。
このコミュ『大好きなクライマックスへ』では、その出来事をシャニPに報告しています。
特に注目したいのは、これだけの大きな事件であっても、掻い摘んで話せる冷静さでしょう。
弁明したくなる自分のことも、大切な仲間のことも、抱きしめていたい記憶のことも、今まさに目の前にいる相手のために死なせてしまう冷静な客観があります。
思うに、いわゆるコミュ力のなかでも重要な素養の一つには、この類の賢さがあるのでしょう。ちょこ先輩はやっぱりすごいです。
この後、シャニPが具体的な話を聞きたがったことで逐次的にも話してくれますが、そこでも、みんなの言葉のニュアンスを補う視野の広さがあります。
ちょこ先輩はすごいです!
『もしも・classmate』(限定pSR【錯覚・Darling】園田 智代子)
「俺だけが園田が可愛いことに気づいていると同級生男子のみんなが思っている」概念に着想を与えた原型です。
チョコレートのPRの撮影で、同級生の女の子の設定の演技をするちょこ先輩を見たシャニPが「園田だな……」とつぶやいたのが元になります。
ちなみに後のコミュでは、後に起こる『カニ』事変の伏線が張られてたりします。(僕が引けていないので本記事では省略)
『一番』(恒常pSSR【砂糖づけ・ビターエンド】園田 智代子)
園田Pが必ずといっていいほど擦るコミュです。
ある役者が怪我を理由に舞台を降板し、園田智代子を務めることとなります。
持ち前の優秀さをもって着実に稽古を進め、代役「森の少女」を演じることができそうです。周囲もその様子に感心しきりですが、SNSでは元の役者が出られず代役を立てることになったことを嘆く声もあるようです。
この舞台に向けてのインタビューにてこれについて問われ、園田智代子は気丈に答えました。
その後の帰り道、インタビューについての話を切り出したプロデューサーに、彼女は自らのすべき行為への決意を表明します。
西城樹里
『元気をくれてありがとう』(G.R.A.D.編 西城 樹里)
「……──大好きな樹里ちゃん」
西城 樹里G.R.A.D.編では、本番に向けて、樹里ちゃんが魅力について考えます。
けれど樹里ちゃんには、自分の魅力がよく分からず悩んでいました。
時期を同じくして、全三回の短期企画で、単独番組でのラジオパーソナリティーを務めることになります。
番組には「樹里ちゃんの魅力」をテーマに、ファンからのたくさんのメールが届いていました。
様々なところを褒めるファンたちのメールを読み上げる樹里ちゃんは、楽しそうにしていたり、嬉しそうだったりしています。
そうしているうちに番組も佳境……前回放送で告知していた生電話のコーナーが始まります。
そして現れたのが「樹里ちゃんファン」です。
この限界オタクによる推しへの拝謁は、切実なお気持ち表明とともに幕を開けます。
さしもの樹里ちゃんもこれには動揺を禁じ得なかったようです。
明日は我が身、気をつけたいものですね。
ちなみに樹里ちゃんは、このような長大お気持ち声明に対しても「応援に応えたい」と思っていたようで、これに悩んでいました。
このバッドガール良い子すぎるだろ……。
杜野凛世
『くもらす -kumorasu-』(恒常pSSR【凛世花伝】杜野 凛世)
アニメーション良すぎ選定にして、いわゆる「くもらせ」なるものの代表例とも言えるかもしれないコミュです。
「撮影の下見」という口実で、休日に、プロデューサーと二人で水族館に行くことになります。
服を新調し、約束よりも早くに着いて……凛世ちゃんは随分と楽しみにしていました。
気にしていなかったジェラートを勧めるなんていうプロデューサーとの擦れ違いすらそのままにしています。
待ち合わせの挨拶をして、それからどこから回るかなんてことをいって……そんな折、プロデューサーの元に取引先からの着信があります。
何ということでしょうか。
プロデューサーは休日の水族館に、女の子を一人で置いて行ってしまったのです。許しがたいことです。残された凛世ちゃんは一人で水族館を回ることになります。
置き去りにしたプロデューサーは凛世ちゃんにメッセージを送ります。凛世ちゃんは仄明るい水槽に照らされた暗い廊下の陰のなか、溶けていくジェラートに──プロデューサーとの休日の残影に、いつまでも口を付けることができないままなのでした。
『いたかった』(プロデュースコミュ G.R.A.D.編)
凛世ちゃんのG.R.A.D.編では、オーディション番組G.R.A.D.に向けたレッスンにて受けた、完璧でも何かが足りないというトレーナーからの評価と、「あ」が与えられないAIの少女という役の仕事とで悩むこととなります。
物思いをした凛世ちゃんは調子を崩してしまい、プロデューサーは数日間の休みを与えました。凛世ちゃんはこれを大変に辛く思ったようです。
このコミュでは、プロデューサーと凛世ちゃんが心を近付けようと頑張ります。
『木に花咲き』(恒常pSSR【ロー・ポジション】杜野 凛世)
プロデューサーは昼食のため偶然立ち寄ったショッピングモールで、クラスの友だちと話す凛世ちゃんに出会います。
このコミュでは、ほの出来事を始めとして、改めて、お互いのことが分からないことに気づいた二人が、一歩ずつ歩み寄る様子が描かれるのですが、
そのための言葉がなんか、すごいです。
【シャニマス流行語大賞2021】ではユニット部門賞を取っていました。
有栖川夏葉
『Over The Rainbow』(恒常pSSR【アルティメットマーメイド】有栖川 夏葉)
「アルティメットマーメイドは良いぞ」おじさんがたまに湧きます。
最初期のpSSRで、W.I.N.G.編のプロデュースとともにコミュを読むことを意識して作られたような印象です。
このTrueEndコミュは、W.I.N.G.の優勝とともに、叶った一つの夢と、掲げた新しい大きな夢を思って、海に来たいと思ったそうです。
向こう岸に繋がっているはずの海を見ると、「どこへでも行ける」と思うらしく、彼女は新しい夢のために、信じたくて来たと言っています。
不安なのではないかと考えたプロデューサーが「何かできることはないか」と問いかけると、彼女はいくつかの言葉を望みます。
そうして、その言葉を受けて、「私は、期待に応えるのは得意だ」と笑うと、「私」が何者であるのか宣言するのでした。
ユニット──放課後クライマックスガールズ
『クライマックスは終わらない!』(イベントシナリオコミュ『五色 爆発!合宿 クライマックス!』)
最初期のイベントシナリオコミュです。
果穂ちゃんの思いつきで、合宿を希望した放クラ一同。
プロデューサーは親睦を深めるために、廃校を活用した合宿所で二泊三日の合宿を許可します。
果穂ちゃんには、プロデューサーから「カメラ係」が任されました。
合宿では、予定を決めるところからユニットでやっていて、
晩ごはんのカレーをみんなで作ったり、
枕投げに本気になったり、
座禅が一大イベントだったり、
力の入った肝試しを敢行したり
……します。
そうしたあわただしい楽しさのなかで時間が過ぎ、合宿所で過ごす最後の夜にはキャンプファイヤーをしました。
火を囲みながら話をしているうちに、カメラの写真を振り返ることになります。
果穂ちゃんは、写真の話をするうちに、寂しくなって、帰りたくないと思ってしまいました。
凛世ちゃんは何事にも終わりはあると言うと、最後まで良い日になるようにと祈ります。
そして、このコミュ『クライマックスは終わらない!』では、果穂ちゃんがカメラ係として、ひいては放課後クライマックスガールズのリーダーとして、最後まで良い合宿にするために、ある発表をすることにしたのでした。
終わりに
今回の記事では、折に触れて語られたり引用されたりされがちな放クラのコミュを紹介しました。
「とりあえずこれのことを言っているんだな」というのが分かるようにざっくりと書いています。
詳しい内容や、表現などは実際に読んでみてもらえればいいなと思います。
放クラは明るくて元気で、コミュを読むときも気楽に読むことが多いのですが、読んでいるうちに切ない気持ちになる印象があります。
これは楽曲でも同じことが言えて、ライブで盛り上がる曲がたくさんあるのに、FR@GMENT WING04『よりみちサンセット』やL@YERD WING 04『拝啓タイムカプセル』などでは切なくて泣かされそうになります。最新シリーズのCANVAS03でいえば『ひめくりモザイク』なんかはかなり胸が一杯です。
2023年7月9日現在開催中のイベントシナリオコミュ『綺羅星ルックバック』も、ただ単純に明るく元気なだけではないもので、放クラの素敵なコミュでした。
早く『綺羅星ルックバック』の話をしたいので、みんな早く読んでほしいなと思います。
それでは、これにて本記事を終えたいと思います。
目を通していただきありがとうございました。