はじめてギターを買った日
きのう。
2月4日という日付に思い入れがあって、毎年なんとなく引き締まった気持ちで過ごしてしまいます。
中学1年生の私がお正月にもらったお年玉を握りしめて向かったリサイクルショップで、どこのメーカーかもよくわからない(なんかほんまにいまだにきいたことのないようなメーカーの)1万円の中古アコースティックギターを買った日。
もう15.6年ほど経つことになるのやけど、その日のことははっきり覚えています。
学校が終わってから買いにいったから、すっかり暗くなった帰り道。
はじめて背負うギターはすっごい重くて、でも誇らしかったこと。
冷たい空気と国道の車のライトがやけにキラキラみえたこと。
あの感じを、やっぱりちゃんと覚えてようって毎年改めて思って、引き締まった気持ちになるのです。
部活から帰ってギターを練習するともうすでに夜なので、最初の頃はかなりうるさがっていたのに、毎日毎日しつこく弾いてるうちに少しずつ慣れてきて、線路の横に住んでるひとが「いや~、なんか慣れちゃってさ~~、電車の音なんてもはや気にならへんねん~~」という、こっちからしたら「それほんまなん???」状態になってた家族。
正直その頃は部活が本当にしんどかったというか、シンプルに練習がめーーーっちゃ大変だったので、帰って弾くギターがすごく息抜きになっていました。
同じような時期にギターをはじめた同級生も何人かいて(中学生ってそういう年頃なんかな?)、でもみんな受験の時期にはもう音楽にうつつなど抜かしておらず、きちんと受験勉強に勤しみ、部活のチームメイトはスポーツ推薦を獲得してさらに練習を積んだり、私だけがずっとうつつを抜かして「音楽の高校にいく!!音楽を本気でする!!」などと言ってた為、先生や部活の顧問にさんざん説教をくらいました。
顧問に呼び出されて「目を覚ましてくれ…!」みたいな雰囲気で「音楽なんて将来の不確定なこと、進路にするのはやめたほうがいい」という内容のことを言われた時はさすがの私も『え、もしかして私ってヤバい奴なんか…???』と思ったけど、何とビックリ私は本当にヤバい奴やったので「たとえば他になりたい職業を見つけたとしても、それに100%なれるって保証はないと思うので、どの道を選んでも結局将来は不確定ということに変わりないのでは、、?」などと今思い出すとカ~ッと赤面してしまうような大生意気(というかマジうざすぎ)な反論をし、先生をあきれて絶句させ、ため息をつかせ、無事に音楽というヤバい道へ進めました。
まあ、そんなことより何よりもまず親が全面的に賛成だったことで自分の思い描くほうの道へすすめました。大感謝です。
あの時の本当に選ぶべきやった道なんて今でも全然わからんし、どの大人の言うことが正しかったのか、大人になってから考えたらどれも私を想っての発言だったので、すべて正しかったというか、そりゃ言うよなと気持ちがわかる。
私を引きとめてくれていた先生たちからしたら、今の私は別に売れてもないしきっと「ほ~~ら!やめとけって言ったのに!」って感じかもしれないです。
それに関してはぐうの音もでません。
けど、今30歳を目前にして思うのは、単純に本当に音楽が好きで、ここまでやってこれてよかったなってことです。
音楽仲間、応援してくれるひと、みんなに会えたし。
間違ってたとか合ってたとかどうでもよすぎて、本当にそれだけです。
だからやっぱり、あの冬の日、安いギター背負って必死に自転車漕いでる私に言いたい。
…グッジョブ!!!(最近英会話習ってます)
30歳になった次の日にライブあります!
友達がでてくれたり、サポートパーカッションしてくれたりします。
ぜひ来てほしい1日ですので、よろしくお願いします!
この日に言いたいこともあります!
とにかくずっと楽しみにしてた30代に突入するのうれしすぎる。
読んで頂いてありがとうございます。サポートいただいたお金は活動資金とさせていただきます!