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24/2/10-24/2/14 花の名前をひとつ忘れて


2024/2/10
神保町をすこしぶらついてから、デビルクラフトまで歩いて行った。オフィス街の土曜日の夜は人っ子一人いない沈殿した街となっていて海外にでも来たような気分だった。まだまだ知らない東京の街の顔がある。ビールは安定のHAZY IPAとなって、ジュースジャム、ザな感じでまろやかな口当たりに充足、ほんとうにおいしいなあとしみいる。それでシカゴピザを食べた!ジューシーなトマトとフレッシュな野菜たちととろけたチーズ、そりたったピザ耳の崖、あっという間に食べてしまう。長居もできそうだったがさっと出て2軒目(ビールの銘柄がプレモルだったがやむをえず飲んだ)、今後について話し合う。

というのも別居をはじめて約10か月くらいとなって、そろそろどう身を振っていくのか決めよう、籍を抜くのかまた同居するのか。お互い嫌いではないが一人暮らしをエンジョイしているし、みたいなところで、今月末旅行しに行くのでそこで結論を出すこととなった。
ひとを好きでいること、身体の関係、結婚すること、一緒に暮らすこと、それらをすべて同じ人としなければならない、ひとつでも違うとそれはおかしいことになる、という、みんなの当たり前にわたしは恐怖しているのだった。誠に遺憾、いかんともしがたい、意外と義理堅い俺。夜はしんしんふけていく。

2024/2/11
今日はBUMP OF CHICKENの28周年ツアー初日に行きました(内容はねたばれしないようにしてます)。いつもチケットを当ててくれる友だちのG(ほんとにこう呼んでいる)と合流し、カレーを食べてからKアリーナへ。Kアリーナは悪評が連なっていたので不安だったが、とにかく音が良くて、耳元で歌われているような気分にまでなった。ただ、グッズは事前に整理券番号が付与されていたものの、待てど暮らせど呼ばれず、予定時間を2時間ほどオーバーし開演30分前だったので、あきらめて終演後に並んで買った。→2日目から改善されたみたいだった。

orbital periodのリバイバルツアーだったので、その曲に付随するわたしの思い出を重ねながら聴いていた。自分の足ではどこにも行けないような田舎の町でわたしを、連れ出してくれたのは彼らだったから。

わたしは藤くんと同じ、木曜日生まれなんだよね。好きな習い事があったのは木曜日だった、はたらいてからは「今週もあとひといき」と思う木曜日が好きだった。28歳の誕生日がその28年周期の木曜日で、次の木曜日はどうやら39歳。そのときもバンプを変わらず好きでいられますように。

2024/2/12
目元がはっきりと疲れている。簿記の過去問を解いたり、木綿豆腐を蒸して、白味噌とすりごまを混ぜたものをつけて食べたりするなどした。
バンプの今回のツアーのステージ演出を担当した、山田健人さんのラジオを聴いてみる。本とか漫画は自分で読むペースをつくっていける一方で、アニメや映画はそうではないという話(意訳)が腑に落ちる。ケミカルのライブに行ってうちのめされてとりあえずマックをがしがし食べた、という話にぐっとくる。すごいな、と思うひとがさらにすごいものをみて打ちのめされる、のだから、わたしももっとたくさんのものにふれて打ちのめされたし、と思う。


2024/2/13
今日もしんしんと勉学に励んだ。あいかわらず蒸篭で蒸してばかりいる。今日はキャベツをちぎった上に、崎陽軒のチルドシュウマイをのっけて蒸した。おいしい。冷凍のあの、黒い袋に入ったシュウマイはがつんと肉肉しくてごはんがすすんでおいしいし、崎陽軒のはちんまりしていて愛らしい。さいきんもしかしたら餃子よりシュウマイ派かも。ねむる前に道後のラム酒をひとくち飲んでから寝た。

2024/2/14
あたたかい、春なのでは、ということは「春風」を聴いた、くるりだった。図書館に行って、読み進められなかった本を返して借りた。この本を読みたい!という熱量は今がピークとなって、坂道を転げ落ちていくのがいつも、情けないというかやるせない。ミスドでドーナツを食べる。さいきんは期間限定のものに手を出さず、おとなしくオーソドックスなお気に入りを食べている、ということはオールドファッションハニーだった。血糖値スパイクを感じながら、あまりにもあたたかいので公園のベンチでしばらく本を読んだ。自己肯定感、自己効力感、自己愛それぞれを分けて考えるといいのかな、考えたいな、ということや、老後2000万円問題の解決にはそもそも老後を迎えないという選択肢しかないな、ということを考えていた。

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