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アフガニスタンのトランスジェンダー、ハズィーナ(Khazina)

1.アフガニスタンには「診断&SRSをしたうえでの戸籍変更」ルールはなさそう

本日「タリバン」がアフガニスタン全土を制圧したようです。

タリバンとトランスジェンダーについては英語でめぼしい資料がなかったのですが、思想的背景にあるデーオバンド派のトランスジェンダー観を下記記事にしました。


今回は「アフガニスタンとトランスジェンダー」で調べてみました。

まずはwikipediaを見たのですが、トランスジェンダーの記述は貧弱。

隣国イランのような「診断&SRSをしたうえでの戸籍変更」ルールがあるのかも、ざっと調べた限りわかりません。(おそらくないようです)


2.パシュトゥー語で「トランスジェンダー」を意味する組織Khazina(ハズィーナ)

上記の記事などが興味深かったです。

アフガニスタン東部のナンガハール州で、パシュトゥー語で「トランスジェンダー」を意味する組織Khazinaを結成、という2017年3月のニュースです。

仕立屋で働く理由が「仕立て屋なので、毎日女性のドレスを着る機会があります。ドレスとその長さをチェックしているふりをします。」ということです。「室内女装」ということですね。。

隔週で、彼女の友人の他のトランスジェンダーの女性が5名ほど集まっているようです。

トランスジェンダーとしての名前やアイデンティティは秘匿せざるをえないということです。

「(「単なる」)女装」はイスラーム法では禁止されており、タリバン政権でも同じです。


3.アフガニスタンのLGBT

アフガニスタンのLGBT(SOGI)については、下記のレポートが詳しいです。

"Country  Policy  and  Information  Note Afghanistan:  Sexual  orientation  and gender  identity  or  expression February 2020"


4.補足

写真は、2013年9月15日、隣国イランのマシュハドです。シーア派の聖地ですね。

アフガニスタンのすぐ隣ということでセレクトしました。

こちらはその近くにあるニーシャ―プールのオマルハイヤーム廟です。

ハイヤームといえば、少年愛で有名ですね。


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