ネットの海に出会って、いまは──



ネットを初めて使ったのが小学一年生の頃だったと記憶している。学校の授業でパソコンに初めて触れて、具体的に何をしたのかは覚えていないけど、Yahoo! Japan というロゴは今でも鮮烈に覚えている。たぶん赤かったからだ。
当時はパソコンは学校の授業で使う機会程度の認識で、携帯電話の方がまだ身近だった。(当然ながら、スマホなんて出て行きていない時代)

調べ事ができる知ったのが小学四年生の時。初めて知り合いからお古のパソコンを譲ってもらい、ネット回線をひいてもらったときだ。今ほどではないが気になることを検索していたと思う。主にゲームの攻略サイトやハリーポッターの公式サイトにあったプラウザゲームに夢中になっていた。
小学四年生のときは、今までの人生を振り返っても能動的に動くことを覚えた時期だったのだが、それはまた今度。

五年生になってポケモンだいすきクラブというものに触った。とはいっても、会員登録のやり方が分からず、画面上に動くものを眺めただけだったが。同じくニコニコ動画の動画をみるときも会員登録しないと動画が見にくかったので、もっぱらYoutubeやプラウザゲームで遊んでいた記憶がある。
父はスパイダーソリティアと百均で買った麻雀ソフトを暇があるときにやっていた。(父はいまはスマホで電話に出るのにも苦労している有様らしい)

そんなネット人生も小学六年生ぐらいに取り上げられてしまった。僕がのめり込んでいたわけではなく、毎月のネット料金が高い(電話料金込み8000円くらい)と母が文句をいったからだ。小学生の頃は自分の家は貧困なのだと思い知った。

中学になって携帯(ガラケー)をねだって親を困らせたことがある。周りのみんなが持っていた羨ましかったのだ。はっきりと「羨望」を形にしたのはこれが初めてで、実のところ高校卒業までずっとガラケーを使ってた。すでにスマホ全盛の時代が始まっていたのにもだ。当時はそれで満足できた。いまはガラケーよりスマホの方が安く便利になったので買い替えているが。

いまでは全くネットを使わない日はない。時折、気まぐれに一日だけ断ってみることはあるが、特に大きな意味は持たない。ただ常に繋がりたい欲求はなく、ほそぼそと隅っこでやっているのが好み。

僕は現実でもネットでも控えめな人間。でもこうして何かを書いているのは、少なからず「期待」しているからだ。

ネットで全てができる時代になってきて、とてもよろしいとは思う。
ただネットがなくても行きていけないことはないので、現実の方から良くしていって、あとでネットを充実させることをしてみたい。


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