どこまでが自分のテリトリーなのか


今年になって、ドライブする機会が増えた。むしろコロナ禍になってから、遠出することが増えたように思う。逆に考えれば、なぜ免許を手にしてから、遠出を考えなかったのだろうと思う。

まず遠くへ行く気が起きなかったのだと思う。東京や主要な観光地は駐車するのにもお金がかかってしまう。電車でのアクセスが楽でいいではないかと。けど満員電車(満員じゃなくても人が増えて圧迫感の感じる車内も)が苦手で、コロナ禍になってから電車はいいかなあと感じ始めてから、ドライブというものに意識が向き始めた。不要不急の外出を徹底とは、真逆の人間になってしまった。

ドライブするにあたって、富士山がよく映る場所を中心に回ろうと思った。僕が住んでいる場所からは見えず、少し車で走らせると見える絶景が富士山だったからだ。つくづく、富士山が日常的に見える地域に住んでいなくてよかったと思う。多分、ドライブしようと思わなかっただろうから。

別に大した車を使っているわけではないし(ダイハツの軽)、観光地の名産を頂いているわけでもない(身近なスーパーやカフェのほうがお金を使っている事実を知った)。下道をブラブラと走って、富士山の見える景色を回るだけ。一時間半で腰が悲鳴を上げるし、運転とは大変な作業だと身にしみた。それでも、自分で運転して、世界を広げてみたいと思った。

最近感動した景色は、芦ノ湖スカイラインから一望できる駿河湾。思わず『世界が見える!』と大きな独り言を発してしまった。相模湾を一望できる場所はあるのかしら(大山とか丹沢?)。

地球儀の中では砂一粒も移動していない。日本地図では何センチまで移動しただろうか。それが僕が行けた距離だ。
いまはすごい時代だ。手段と費用、エネルギーさえあれば、いつでもどこでも行ける。これに加えて、天候や季節の変化もあり、一生分楽しめる娯楽できたような気がする。

今度は人生で初めて関西圏へ行くが、これは諸々の事情で新幹線で向かうことになった。修学旅行に行っていたなら感動も薄れていただろうが、僕は中学と高校はどちらも行っていないので、二時間ちょっとで500キロ移動する瞬間が楽しみだ。


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