結婚する君へ

結婚、おめでとうございます。
ご両家の皆さま、誠におめでとうございます。

既に職場での働きぶりや、お人柄についてはお話がありましたので、10数年前に(まだまだ短いながらも)結婚生活を先にスタートした者として、結婚の心構えについて、簡単なアドバイスをさせていただければ、と思います。

今日は楽しく、みなさんに祝ってもらえますが、結婚式を挙げただけで幸せな結婚生活になることはありません。そして、世の中には、目指すべき「理想の結婚」や「理想の夫婦生活」もありません。

そういった、どこか外にあるもので幸せになろうと振り回されてばかりいては、上手くいくものも上手くいきません。

というのも人生はつらいものだから。理想の結婚を追い求めることは、人生のつらさから一時的に目をそらすために恋愛に逃げるのと変わらないんですね。

では、なぜ結婚するのでしょうか?

私は「この人のためなら頑張れる」という勇気、踏ん張る力を妻にもらったと思っています。

自分一人だけでは、「自分だけが我慢すればいいんだから」とあきらめてしまうこと、逃げ出したくなるようなこと、そういったことは、無数にあります。

それが、お互いに「この人のためなら頑張れる」「もう少しだけ踏ん張ってみようか」と思えるようになると、結果的に困難を乗り越えることが出来ます。

乗り越えたものが増えてくると、それだけ自分の経験値も高まります。いろいろなことを冷静に乗り切れるようになってきて、自分一人では体験することが出来なかったような経験ができ、嬉しいことにも出会えるようになります。

そういった嬉しい経験を分かち合うことが出来る人がいるという実感は、さらに自分の「踏ん張る力」を強くしてくれます。

成長の実感は、冷静に話し合おうという態度を生み、建設的な賢い対応が家族として出来るようにしてくれます。

これを繰り返していくことで、お互いの尊敬の念も深まっていき、結果的に「みんなで」幸せになっていくのだと思います。

これからお二人が一つとなって世の中をわたっていく中で、いろいろなことが起きます。お互いに「この人のために頑張ろう」という気持ちで乗り越えていくことを祈っております。

もちろん、それでもあきらめそうになることもあるかも知れません。そういった時は、親戚の方々にご相談することもあるでしょう。しかし、その際、ぜひ、思い出していただきたいのは、この結婚式です。

今日、この結婚式に集まられた人たちは、みな、あなたたちの応援団です。自分達ではどうしようもなくなった時には、ぜひ頼ってください。

お互いが支え合い、感謝しあって、結果的に、末永く幸せなご結婚生活を送っていかれるますよう祈っています。

本日は、本当におめでとうございます。













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