「ガイアの夜明け」に登場した商店街に行ってみた
アーケード付き商店街は1951(昭和26)年、北九州市で誕生した。2015年、縁もゆかりもないこの街での生活が始まったが、県外出身者にとって、大小さまざまなアーケード商店街があちこちにあることはとてもめずらしかった。
ボッチ生活の始まりは心細さをまぎらわせるため、職場近くの商店街に通ってみることにした。これがまあ、いろんな人がいて面白い。商店街の若きリーダーも発言力がある長老もみな、どうやったら商店街に活気が出るか、真剣に探って実行していた。(このディープな商店街の話はまた後日(笑))「寂しくなったらここに来よう」と思える場所のおかげで、気付けばもう丸6年が過ぎている。
寿通り商店街
今年1月、テレビ東京「ガイアの夜明け」で北九州市黒崎の商店街が特集されたらしい。早速、見逃し配信を見た。番組タイトルは「『シャッター商店街を救う!奇策「アーケードハウス」計画に密着10ヶ月』。
幅3m、長さ100mくらい(?)の、とにかく黒崎駅から放射線状に広がる10以上の商店街のうちで、一番古くて一番小さい「寿通り商店街」。
明らかに他と違うとまず思ったのは、ピンクや黄のシャッターの色。グレーのシャッターに絵を描いて、にぎやかさを演出する通りはあるけれど、なんだか余計切ない気分になる。ここのシャッターは一切、装飾がない。パステルカラーがかわいくて、明るい優しい気持ちにさせる。パステルって、効くんだなあ…。
商店街の2階に生活の灯がつくと…
ちなみに、寿通り商店街は4,5年前まではわずか3店舗しか開いてなくて、老朽化もとても激しかったらしい。現在は13店舗中10店舗が入居していて、どのお店も外観がステキで店主も若い方が多い。
ガイアの夜明けは寿とおり商店街の活性化を託された2人のキーマンを追っていた。「アーケードハウス」は1階のテナントの2階に住居スペースをつくるというプロジェクトで、テレビでは床が傾いていたり、あらゆる所がボロボロの廃墟をリノベーションして、若者が好みそうなシェアハウスに生まれ変わらせていく過程を映し出していた。
「そのシェアハウスってここか~?」2階を見上げると、ポッと灯りがついた。店の灯りを消してシャッターを降ろす時間に、生活の灯りが代わりにともる。「街が24時間生きている感じがする」とキーマンの一人の言葉が印象的。
通いたくなる
最近、本当によく寿通りに出没する。「この浮気者めが(笑)」と自分でも思うけれど通いたくなる。そこに行きたい理由は「この人から買いたいモノがある」から。
台風9号の影響で閉じこもっているので、余計出かけたくなるところ。北九州の商店街をこうして、浮気しながらルポしていきます!どこもきっと面白いから。
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