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ポテトショック!「ポテトはいかがですか」の今は昔

<今日は気になるコトバです>

マックからポテトがなくなる!(Sサイズはありますが)

マックフライポテトの一部休売を招いた、原材料のジャガイモ輸入遅延を「ポテトショック」と呼ぶそうです。

自粛で低迷する外食産業の中で絶好調の業績を上げていたマクドナルトを襲ったのは、まさかのポテト騒動=ポテトショックでした。


■様々な条件が重なる

日本マクドナルドホールディングスは、2022年1月9日から「マックフライポテト」のMサイズとLサイズの販売を一時休止、Sサイズのみの販売としています。

休止の理由は、アメリカやカナダの農場で生産されている原材料のジャガイモの輸入が遅延しているため。

ではなぜ遅延が発生しているのか?

理由として挙げられているは

(不足)港湾労働者やコンテナの不足

(洪水)船便の経由地であるカナダのバンクーバー港近くで起きた大規模な洪水

(天候)カナダでの大雪や航路上での悪天候

これに加えて心配されるのが

(労使協定)今年予定されているアメリカ西海岸の港湾労働者と使用者の間の労使協約の改定

前回2014年の改定時には、港湾労働者組合と使用者団体の協議が長引き、港湾における荷役作業が滞り、日本マクドナルドHDは2014年末から2015年初にかけ現在と同様にマックフライポテトのM・Lサイズを休売していました。

ポテトショックの状況はまだまだ混迷を深めそうです。


■以前には「ポテチショック」も

では国産のジャガイモではダメなの?

マックフライポテトに使われているジャガイモは、サイズの大きな品種である「ラセットバーバンク」で、そのままカットして調理しています。

ところがラセットバーバンクは、日本で栽培してもあまり大きくならないため「国産」では、“あの”マックフライポテトにはならいので、輸入に頼るしかないそうです。

それに国産ジャガイモも天候不順で収穫量減が起きており、カルビーはポテトチップスなどの商品を2022年1月以降、想定価格で7~10%程度値上げする予定。

湖池屋も2月以降にポテトチップスなどの商品を6~11%程度値上予定だそうです。

以前には「ポテトショック」ならぬ「ポテチショック」も起こっていました。

2016年8月に北日本を襲った台風10号の大雨による被害で、北海道を主要産地とするジャガイモの収穫量が激減。

原料の約7割を北海道産に頼る「カルビー」と「湖池屋」は、2017年の春に定番を除く一部商品の販売休止や終了に踏み切りました。

これが「ポテチショック」。

■サプライチェーンの混乱

2017年のポテチショックの時には、海外からの輸入ということで難を逃れたマクドナルドでしたが、今回は輸入不調でポテトショックに。

半導体不足で自動車が減産になっていますが、身近な食べ物にもサプライチェーン混乱の影響が出ています。

これもBCPなのでしょうね。

※BCP(事業継続計画)とは、テロや災害、システム障害など危機的状況下に置かれた場合でも、重要な業務が継続できる方策を用意し、生き延びられるようにしておくための計画のこと。

大きな企業だけでなく、自分のビジネスでも供給が滞った場合の対策を考えて行く必要を感じました。

(有馬)

出典:

<つぶやき>

「ポテトはいかがですか」

その昔、マクドナルドのメニューは単品販売がメインだったので、ハンバーガーを買うと「ポテトはいかがですか」と決まって店員さんから聞かれていたことを思い出しました。

セットで嘉門達夫のハンバーガーショップも思い出しました。

(有馬)

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