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アイスなのに!?<絶好調サーティワンの男性市場開拓作戦>

アイスクリームのサーティワンなのに、店内には男性の姿が目立つようになってきているようです。
アイスは女性のイメージが強いものですが、最近サーティワンのアイスに男性客が多くいることをご存知ですか?

かつては子供や女性が主な顧客層だったアイスですが、今やサーティワンには「アイスなのに男性人気」なのです。

一体サーティワンはどんな作戦で、男性客をこれほどまでに取り込むことができたのでしょうか?テイクアウト専門店化や店舗リニューアルなど、その意外な男性開拓戦略に、コラムの中で迫っていきます!

情報源はこちら:voicy ヤング日経 6月18日 

秘密をSTP分析

「31」カ月連続で前年超えという、B-Rサーティワンアイスクリーム絶好調の秘密を「男性という新しい市場を獲得」という視点からSTP分析してみました。

【セグメンテーション(S)】

従来の女性中心のアイスクリーム市場に加え、新たに男性をターゲットセグメントと位置付けました。
特に、スイーツは好きだが店内での長居は好まない、落ち着いた雰囲気を求める男性層を重点セグメントと捉えています。

【ターゲティング(T)】

上記のセグメンテーションから、具体的なターゲットは「テイクアウトに適したスイーツを求める男性」と「落ち着いた店舗空間を好む男性」の2つのグループが想定されます。

【ポジショニング(P)】

プレーンで男性向けのフレーバーの開発に加え、「テイクアウト専門店」と「落ち着いたデザインの店舗」を用意することで、「気軽に立ち寄れる男性向けアイスクリームブランド」というポジショニングを確立しました。

つまり、男性セグメントの特性を捉え、それに合わせてテイクアウト対応と店舗改装という具体的な施策を打つことで、的確なターゲティングとポジショニングを実現し、男性需要の取り込みに成功したのですね。

時代と共に変わる価値観

私が若かった昭和の時代には、大人の男性が人前でアイスを食べるのは憚られる雰囲気がありました。
アイスは子供や女性のものという、当時の常識があったからです。
お酒が飲めない甘党の私には、なかなか厳しい時代でありました。

しかしサーティワンは、そんな価値観に風穴を開けてくれました。

テイクアウト専門店を開店し、店舗の雰囲気作りも一新することで、男性客が気兼ねなく入店できる環境を生み出したのです。

若者はもちろん、年配層の私たち男性にとっても、サーティワンはアイスへの新たな楽しみ方を教えてくれた存在と言えるでしょう。

今回は、サーティワンのチャレンジから多くを学ぶことができました。

出典:日経MJ 6月15日(会員限定記事)

 


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