ショートショートが書きたくて

「なんか公募で文章募集してるのいっぱいあるから応募してみれば?」
「確かに。就活終わって暇だし。面白そう。」「有水なら書けそうじゃん。」
そんなことを友達と話した月曜日。

そこから火曜日は適当に消化し、水曜日も7割は火曜日と同じく体たらくな時間を過ごしていた。

ただ、頭でリフレインする「有水なら書けそうじゃん。」
やってみたら面白そう。なんて事は多々ある。
ただ、やらないってのがいつものオチ。
頭の中でやってみて、躓いた瞬間にやめるの繰り返し。そこからは考えないようにしている。

体たらくな時間とは言ったが、火曜日も頭の中でやってみた。設定はなんとなく描けたが、文字にしようとすると途端に書けなくなり、その日は諦めた。
でもリフレインする「有水なら書けそうじゃん。」

友達も気遣って言ってくれたんだろう。なんて左脳は考えながら、手と目は右脳に支配されているらしく、パソコンで公募を漁る。
いつしか左脳も諦めて、公募を調べていた。

調べたことがないだけで色んな公募があった。中には賞金50万円が出るものも。
去年の感じをみると、募集人数600人弱のうちの何人かが賞を貰えるっぽい。
「あれ?意外に倍率低い?」
「いやいや、ちょっと待て。こんなの、精鋭された物書きの集まりだろ。」
「いやでも、書いてみなきゃ分からないじゃん。」
「書いても、何も取れなかったら時間の無駄だろ。」
「書いてみろって。うるさいなぁ。」
左脳と右脳で綱引き状態。自分は左脳派らしく、毎回左脳の意見が採用されるのだが、今回ばかりは右脳もシナプスを緩めない。

まぁ、そんなこんなで水曜日を終えて木曜日に地元の図書館に行ってみる事にした。

ただ、ついてなかった。
改装中らしく、予約でしか借りれないとの事。その予約も、現在は出来ないとかなんとか。
重い腰を上げたのに、不可抗力により座らされた。この腰はもう上がらない。

なんて考えていたが、自分の中では昨日のうちに決着がついていたらしい。
そのままバイト前に本屋へと向かい、御目当ての作家を探す。
ショートショートといえば、星新一。
(霜降り明星のANN0でコーナーをやっているから知っていただけ。)
その中で題名が面白そうなのを探す。『悪魔のいる天国』が一番最初に目に入ったので、それを買い、電車へと向かった。

っとここで充電切れ。
ずっとラジオを聴いていたのだが、佐久間さんがサンボマスターの『輝きだして走ってく』を流した瞬間に止まった。ワイヤレスイヤホンなので一定時間充電をしなくてはいけない。
いつか思い出せない程久しぶりにノーイヤホントレインに乗った。(電車に乗って座った瞬間に、斜め45度前に座っていた大学生のカップルらしき2人に、Tシャツ短パンの少年スタイルを少し馬鹿にされたような気がしたが、それは心の奥にグッと沈めた。)
電車のガタンゴトンってこんなにガタンゴトンだったっけ?記憶よりも遥かに騒がしくて驚いた。同じ車両の人たちの声もこんなに聴こえてくる。いつもの電車じゃないような気がして、行き先に向かってくれるか不安だった。

買った本を読み進めてみると、ショートショートって非現実的なことを書いているのに、それがどこか浮世離れしてない。そんな印象を受けた。てか、設定おもろ。こんなの書けるの?まぁやってみるしかないか〜。

こんなに有ったこと無いことのらりくらりと書いてまだ1300字弱。10000字の壁はまだまだ高いね。



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