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鱗親和(モダン)あれやこれや
定期的にTwitterを「鱗親和」でパブサしてるんですけど、レガシーでも成り立つんですね。しかも普通のビートダウン型の親和をレガシーで組むより安いとか。
そんなこんなで、原稿が本格化する前に鱗親和をリアルやMOでいっぱい回してリストが落ち着いてきたので備忘録的に。
1.入れてったもの、抜けてったもの
バッサリ言うと《金属ミミック》が抜けました。
今結果を残してるレシピには採用実績は多いものの、《硬化した鱗》と比べての後引きの弱さがどうしても目立ってしまいました。
初手にあって、かつ除去をケアできる状況でないと構築物指定では機能しづらいカードなので、「霊気装置」指定で横並びを、と取っても今の環境《死者の原野》デッキの隆盛でゾンビがぽこじゃか並びます。ついでの如く焼かれるので、基本的に《活性機構》は《電結の荒廃者》とのコンボ用と割り切るほうが精神衛生上楽という形に落ち着きました。
代わりに入れたのは3枚目の《屑鉄場の再構成機》と《鋼の監視者》です。
《屑鉄場の再構成機》は言わずもがな、強力なサクり台であり、自身も接合2を持っている為最低限即除去されても仕事はできます。
《鋼の監視者》はお試し枠ではあります。《搭載歩行機械》をサクったあとの航空戦力が平均2~3体居るとすれば、かなりバリューのあるカードかなと。
そしてもう一枚減らしたカードは《溶接の壺》です。
《金属ミミック》不採用により、死んでもバリューのあるクリーチャーの濃度が高まった為、また、《豊穣の碑文》採用のため減らしています。(《豊穣の碑文》については前記事参照)
あとは《魂の洞窟》の不採用。碑文の追加でメインの緑要求が増えたことと、コントロールはバリューランドの多いこちらに対して《廃墟の地》や《浄化の野火》を積んでくる為、ピン刺しの付け焼き刃では意味がないという点で不採用となりました。
土地周りでは《ダークスティールの城塞》を採用しているレシピも見ますが、金属術達成の必要のない今の鱗親和では《電結の荒廃者》のサクリ用でしかなく、それなら泥仕合のお茶を濁せる《ちらつき蛾の生息地》採用でいいんじゃないかなと思っています。
2.今の環境でどう動くか
さて、群雄割拠のモダン。ただそれでも流行りはあるもので、よく見るアーキタイプはいくつか存在します。
鱗親和は「そこそこ早くて、そこそこロングゲームできる」デッキなので、かなり相性差があります。
「噛み合い次第」という言葉は避けますが、
純正トロン、スパイ、ドレッジ、ストーム辺りはよほどサイドボードでピンポイントに対策できないとキツいです。
そして小型クリーチャー系コンボには《歩行バリスタ》で初動を潰せれば結構いけます。
ガチガチのコントロールは無理です。相手の事故を祈りましょう。ウーロ系ならまだカウンターの分量が減り、原野プランなら航空戦力で攻められるスキがあるのでマシですが・・・。
死の影系含むフェアデッキには、こちらもクリーチャーが横並びできる、《オゾリス》や各種サクり台のお陰でコンボスピードをあまり落とさず対処できる、と結構戦えます。
じゃあ純正トロン以外の土地コンボ系は?というと、
結論から言うと「割と戦える」です。
以前はタイタンシフトの《原始のタイタン》が対処できず、タッチ白して《流刑への道》が主流となりましたが、アミュレット、緑白タイタン共にデッキの心臓部に《イリーシア木立のドライアド》が居るので、《四肢切断》や《水晶壊し》で対処できるので、後者の場合は特に相手を減速させつつ暴力プランでこちらは加速できるという。
あと、数は減りましたがエルドラージトロンは、《活性機構》や《ゲスの玉座》で主力の妨害札の《虚空の杯》を回避できるので、《大いなる創造者、カーン》がいるとはいえ五分に持ち込めるマッチアップです。
こうつらつらと書きましたが、結論としては「現状トップメタに食い込むにはもう一手足りないが店舗の草の根大会では充分勝てる」デッキです。なにより楽しい。
組む人にとってはサイドボーディングのレクチャーができれば良いのですが、とりあえず自分のレシピは切るところは切って、あとは役割が分かりやすいカードがサイドボードに多いので、リストを見てみてください、としか。
よくサイドアウトするカードは《電結の働き手》1枚、《屑鉄場の再構成機》、《豊穣の碑文》、《活性機構》辺りを相手を見つつ入れ替えましょう。また、クリーチャーの総数を減らしすぎないのがポイントです。
また、割りたい置物が無くても《水晶壊し》は《大いなる創造者、カーン》や《溜め込み屋のアウフ》を回避しやすくなるので登用率は高いです。3マナで4/4(+α)トランプルが出るだけでも結構圧力になります。
3.タッチ赤の可能性
さて、BIGsの小林さんが提唱していた《カズールの憤怒》入りタッチ赤鱗親和ですが、早速モダンリーグ全勝レシピが出てきました。
正直、ルールスを使用したタッチ白やタッチ黒より可能性があると思います。ルールスを手札に加える3マナの空白が結構痛い(+《水晶壊し》が採用できない)ので・・・。
こちらのタッチ赤のレシピではメインの赤要素として《カズールの憤怒》以外に《稲妻》も採用しています。
《感電破》は金属術が安定しない、ライフを詰めるプランもメインプランとしてある都合顔面に飛ばない《炎の斬りつけ》より、という判断かと思います。
レシピは荒削りではありますが、赤タッチにすることで火力で妨害が薄いという鱗親和の弱点もカバーでき、土地コンボ全般に刺さる《高山の月》が採用できる点が非常に大きいと思っています。1マナと隙が少なく、ナイスカードだと思います。The Last Sun 2018予選辺りのまだオパモが使えていた頃の鱗親和でも同様のサイドボーディングが見られました。
当時のように《鞭打ち炎》を採用してみるのもいいかもしれません。
現状タッチ赤型の鱗親和は3マナと重い《カズールの憤怒》をどう撃つか、キルできる場面の判断がより複雑化するので難しいといった部分もありますが、かつてのルールス採用パターンよりタッチカラーが1つでも出れば機能するので事故率も緑単とあまり変わらないという利点もあります。
土地基盤が安いので私も緑単と並行して試してみようと思います。みんなでタッチ赤もブラッシュアップしよう!
そんな感じの備忘録でした。
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