いろいろと思いつくのに行動しないのはなぜか?5 まとめ

5回目は思考と行動シリーズのまとめをしてまいります。

思考と行動の関係を見た時に、思いついてすぐに行動できればよいのですが、そうではないとき、なかなか行動に移せないときに焦点を合わせてきました。

まずはブレーキのことです。他者からもらったメッセージや人生決断が行動のブレーキになっているということでした。これらはどんなメッセージがあるかに気づく必要があります。初めは表面的なところから入って、徐々に本質に近づいていくことができます。そして、気づいたら「そのメッセージや決断はもういらない」ということで解除していくことができます。気づいた時点で半分解除されていると思っても過言ではありません。

次にできな理由を考える思考の癖を見てみました。これもブレーキとなっているメッセージと似ているのですが、自分を守る(失敗や否定を避ける)ために考えていることです。考えることは確かに大事ですが、まずは行動してみること。手を動かすことで、思いつく「できない理由」「やらない理由」を打ち消すことができます。行動できるところから少しずつ動いていくことで、次々と「行動できるアイディア」が思い浮かんできます。

そして前回は行動しない自分への責めについて考えました。行動しないことの根底には存在否定があるというお話をしました。否定されていることが自分にとって当然(ある種の心地よさ)を与えるのです。そこから脱するには、行動と存在を分けて考える必要があります。行動は評価されますが、存在は評価されません。何かができるとかどこに住んでいるとか言うこと関係なく、どの人の存在も尊いものなのです。このことに関しては下記のコラムでさらに詳しく書いております。beingとdoing

どうしていろいろと思いつくのに行動できないのか?ということで考えてまいりました。行動しない自分を責める前に、行動しない理由、行動しないことで得ていること、得てきたことをさぐることで、自分自身の謎を解くことができます。

行動力が向上するヒントになればと思います。


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