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●コラム 34 行動の目的を考える


何事も完璧にやろうとすると、ありのままの自分から遠ざかってしまいます。

きちんとやろう、ミスなくやろうというのは、よくよくたどっていけば、他人軸の考え方だからです。

もちろん、失敗が許されない緊張する場面もありますが、日常生活の中での、ミスはある程度はリカバリーできます。

自分を責めて緊張を強いる行動が、何のためなのかを立ち止まって考えてみてください。

すると、思いのほか大したことない、そこまで頑張らなくてもよいということに気づけます。

ただ、これまでの自分の行動パターンを変えることに勇気がいるのです。

自分にとって無意味だというようなことでも、周りの人にどう思われるかが気になるのです。

たとえば、SNSのメッセージの返信をすぐにしないといけないという緊張を強いる行動があったとします。

そんなことしなくてもいいと自分で気づいているけど、相手からすると返事がすぐ来ないというのは、悪い印象を与えるのではないかと、その行動パターンから抜けられないのです。

ここで、行動の目的の軸を変える必要があります。ありのままの自分を大切にすることは自分軸なのです。

アドラー心理学の「嫌われる勇気」という書籍が数年前に流行りましたが、この真意は、他者よりも自分を大切にする生き方です。嫌われる勇気というのは

積極的に嫌われるように行動しなさいと言っているのではなくて、嫌われるかもしれないけど、自分を大切にする行動を大切にしなさいという意味とも取れます。

そして、そういう行動をとっても嫌われることはほとんどありません。

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