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アオミオカタニシの繁殖に成功しました☺️

日本一美しいカタツムリと言われている、アオミオカタニシは、沖縄より南方に住んでいる準絶滅危惧種です。飼育が難しく繁殖例もあまりありません。

死んだ貝と、生きている貝。

アオ・ミ・オカ・タニシ。その名のとおり、生きている本体の「身」の色が「蒼」で、「陸」に住んでいる「タニシ」です。貝殻は白いので、死ぬと蒼色が無くなります。

2021年10月16日。卵を生んでいるお母さんと、その卵。

今まで見てきたカタツムリ達の卵は、白い物が多いので、土と同色の黒い卵に驚きました。繁殖が難しいとされているのは・・・卵を見逃している可能性がありますね。実は私も2020年に天日干しした土からアオミオカタニシの卵を発見し、がっかりしましたので、翌年は注意して観察いていたのです。

アオミオカタニシの卵の大きさは約2mm、個数は20個程でした。


アズキガイの卵
モミジヤマキサゴの卵。貝の色と同じ綺麗なオレンジ色。
ミカドギセルの卵。体に対してとても大きい。

どのカタツムリの卵も艶々で美しいのに、アオミオカタニシの卵はザラザラで黒い。

2021年10月に産まれた卵は、翌年2022年の4月に孵りました。

卵の状態で冬を越して、春に20個のうち4個から稚貝が生れました。生れた赤ちゃんは白いです。


次第に蒼くなってきました。


上から、お母さん、子ども、孵らなかった卵です。


お母さんと一緒❤️ タニシなので、蓋があります。蓋は背中に乗せています。


2022年7月

一番右にいるのが、自然採取された個体で、お母さんよりも若い成貝です。


次第にお母さんは弱ってきて、自力で貝を持ち上げる事ができなくなってきました。
2022年8月。貝の奥に身が入っていき、次第に貝から体を出す事ができなくなり死んでいきます。


中央上が自然採取された個体。それを抜いてドンドン大きくなっていく!

10月。そろそろ・・・卵を生んでくれると良いな〜
カタツムリは雌雄同体ですが、タニシ類は雌雄異体で、オスとメスがいないと繁殖できません。5匹だと…ちょっと繁殖は難しいかな?


2023年3月

沖縄と同じ温度に室温を保ち、無事に冬を越しましたが、卵は産まず4月に死にました。寿命は1年半〜1年の様です。短いですね・・・・

ヤマクルマガイ。こいつらは、もう5年も家にいる。

カタツムリの寿命は種類によって違うのです。

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