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12/1 CrowdStrike $CRWD Q3' 22 決算

決算(Q3’ 22)

◯ 売上:380.05M vs 363.53M
◯ EPS:0.18 vs 0.10

ガイダンス(Q4’ 22)

◯ 売上:406.5〜412.3M vs 399.95M
◯ EPS:0.19〜0.21 vs 0.16

FY22上方修正(旧 → 新)
↑ 売上:1,391.2〜1,409.4M → 1,427.1〜1,432.9M
↑ 営業利益:138.5〜152.1M → 171.0〜175.3M
↑ 純利益:102.9〜116.5M → 135.4〜139.7M
↑ EPS:0.57〜0.59

新ガイダンス

旧ガイダンス

決算とガイダンスはオールクリアで上方修正もありました。
営業利益と純利益は修正幅が大きいです。

売上

高成長を継続していますが、成長率の減速と捉えられる可能性もあります。

Non-GAAP EPS

利益率

前年同期比で営業利益率は5ポイント、純利益率は3ポイント改善です。

営業キャッシュフロー

フリーキャッシュフロー

サブスクリプション粗利益

営業費用

COGS(Cost of Goods Sales):売上原価
S&M(Sales & Marketing):営業部やマーケティング部門の人件費やマーケティング費用等
R&D(Research & Development):プロダクト開発等に伴う人件費等
G&A(General & Administrative):管理部門の人件費やその他一般管理費

このグラフから分かることは、Q3' 22 を見ると原価率が24%なので粗利益率は76%、トータル営業費用率が87%なので営業利益率は13%です。

コスト圧縮をにより少しずつ利益を残すフェーズになってきたと思います。
スライドを見るとS&Mのみ目標%から上ブレしています。
最近は競合企業の懸念が強まっていますが、S&Mを圧縮しても高い売上成長率を維持できるかは注目です。

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ARR(Anual Reccuring Revenue:年間経常収益)

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ARRはSaaS企業の重要メトリクスです。
売上と同様に高い成長率を維持しています。

NRR(Net Retention Rate:売上継続率)

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NRRもSaaS企業の重要メトリクスです。
105〜110%くらいは普通、120%以上あれば優秀と言えるでしょう。
かつては140%という異常なNRRでしたがQ1’ 22からは具体的な数値は発表されず120%以上と記載されるようになりました。

その他

Earnings Callのトランスクリプトより

また、最近公開された次世代ベンダーであるSentinelOneに対して、記録的な数の勝利とディスプレイスメントを獲得しました。はっきりさせておきたいのは、既存の製品を撤去してファルコンに置き換えることをディスプレイスメントと定義していることです。

SentinelOne($S)を強く意識しているのが分かります。

コメント

様々な項目で過去最高を更新しており、順調に成長していることが確認できる決算でした。
しかし、Q1’ 22決算からの売上高成長率の減速やNRR数値の未発表など気になる点は引き続き残りました。
CrowdStrikeに求められるような数値は引き続き達成できているが、かつてのNRR140%のようなサプライズは特になかったと思います。
SentinelOneとの競合も気になります。

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