Microsoft マイクロソフト $MSFT Q4-22決算
Q3-22決算
❌売上高:51.87B vs 52.47B
❌EPS:2.23 vs 2.30
Q4-22ガイダンス
❌売上:49.25~50.25B 〜 vs 51.60B
❓EPS:なし vs 2.25
Productivity & Business Processes:15.95〜16.25B
Intelligent Cloud:20.3〜20.6B
More Personal Computing:13.0〜13.4B
トピックス
売上高、EPS、ガイダンスがアナリスト予想を下回る
EPSがアナリスト予想を下回るのは2016年以来初めて
為替レートの変動により売上高に595Mドル、EPSに0.04ドルのマイナス影響
Azure関連の成長率は+40%と大幅に減速
※以下cc.はconstant currency(恒常為替レート)を表しています。
売上高
売上高はアナリスト予想を下回りました。
売上高成長率はYoY+12%(cc. +16%)と約2年ぶりの低さ。
為替レートの変動により595Mドルのマイナス影響を受けたとのこと。
3部門とも成長率が鈍化しています。
恒常為替レートの売上高成長率は以下の通りです。
Productivity & Business Processes:17%
Intelligent Cloud:25%
More Personal Computing:5%
マイナス要因として主に以下の2点が挙げられていました。
5月まで続いた中国のロックダウンと、6月のPC市場の悪化によりWindows OEMの売上高に300Mドルのマイナス影響
広告費の削減により、LinkedIn、検索広告、ニュース広告の売上高が100Mドルのマイナス
EPS
EPSはアナリスト予想を下回りました。
成長率は+3%(cc. +8%)過去2年間で最低の成長率です。
為替レート変動によって0.04ドルのマイナス影響を受けたとのこと。
売上高に占める費用
R&DはクラウドエンジニアリングとLinkedInへの投資により1.2Bドル(20%)増加しました。
S&Mは買収したNuanceとLinkedInへの投資により447Mドル(8%)の増加しましたが、S&Mには3%の為替差益が含まれています。
G&Aは法人部門へ投資、法務費用、Nuanceへの投資により227M(15%)増加し、一部は事業税の減収により相殺されましたが、G&Aには2%の為替差益が含まれています。
ロシア事業の大幅な縮小により営業費用として126Mドル計上したとのことです。
また、事業グループ再編の一環として退職金113Mドルを計上しました。
営業利益
営業利益はYoY+8%(cc. +14%)です。
営業利益率は若干の落ち込みが見られます。
純利益
純利益はYoY+2%(cc. 7%)です。
純利益率も低下が見られます。
営業キャッシュフロー
営業CFはYoY+9%
フリーキャッシュフロー
FCFはYoY+7%です。
Azure
過去2年間で最も大きな減速です。
私見
Microsoftにしては珍しく決算をミスしました。
ミスした原因として為替レート、中国ロックダウン、ウクライナ侵攻などマクロ的な要因が示されており、ビジネス自体にはあまり問題がないように見えました。
様々な事業をバランスよく持っており、GAFAMの中では最も早く株価が回復しそうな気がします。
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