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Advanced Micro Devices アドバンスト・マイクロ・デバイセズ $AMD Q4-21 決算

決算

◯売上:4.83B (+49%) vs 4.52B
◯EPS:0.92 (+77%) vs 0.76

ガイダンス

◯Q1-22売上: 4.9〜5.1B (+42〜48%) vs 4.32B 
◯FY22売上:21.5B (+31%) vs 19.27B

売上

売上はYoY+49%の4.8Bでアナリスト予想を7%ビート。
相変わらず高い成長率ですが、近年の成長率と比較すると低く見えてしまいます。

Computing & Graphics:PC向けCPU、グラフィックボード向けGPU
Enterprise, Embedded & Semi-Custom segment:データセンター向けCPU、ゲーム向けAPU

どちらも高い成長率ですが、特にEnterprise, Embedded & Semi-Custom segmentの成長率が凄いです。
積み上げグラフで見ると一目瞭然ですね。

EPS

Non-GAAP EPSはYoY+77%の0.92でアナリスト予想を21%ビート。
売上+49%以上に成長しているのは良いことだと思います。

売上に占める費用

COGS(Cost of Goods Sales):売上原価
S&M(Sales & Marketing):販売促進にかかわる広告宣伝費やセールス人員などの人件費に関連する経費
R&D(Research & Development):研究開発にかかわるエンジニア人件費などに関連する経費
G&A(General & Administration):コーポレート部門の人件費やその他一般管理費などに関連する経費
粗利益 = 100% - COGS
営業利益 = 100% - ( COGS + S&M + R&D + G&A )

営業利益率25%です。
原価率が下がり営業利益率が上昇しているのは良いですね。

営業利益

Non-GAAP営業利益率は1.3Bで営業利益率は28%です。
GAAP Operating Profit 1,207Mに株式報酬112Mと買収関連費用で9Mを計上してNon-GAAP Operating Profit 1,328Mです。
利益率が凄い勢いで伸びています。
限界利益率が高い状態であり、売上が伸びるほど利益率が伸びるフェーズにいると思います。

純利益

Non-GAAP純利益は1.1Bで純利益率は23%です。
純利益率も順調に伸びています。

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは822Mで営業キャッシュフロー比率はは17%です。

フリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは736Mでフリーキャッシュフロー比率はは15%です。

バランスシート

バランスシートは拡大傾向です。

ROEデュポン分解

ROE(Return on Equity)は投資家が透過した資本に対して企業がどれだけ利益をあげているのかを示す指標で、ROEが高いほど経営効率が良いです。
ROE = 純利益 ÷ 自己資本
         = (純利益 ÷ 売上高) × (売上高 ÷ 総資本) × (総資本 ÷ 自己資本)
         = 売上高純利益率(NPM) × 総資本回転率(AT) ×財務レバレッジ(EM)

ROEは47%で上昇を続けています。
純利益率と総資本回転率の上昇、財務レバレッジの下落によって理想の形でROEが上昇しています。

私見

売上、EPS、利益率、ROEなど文句なしの決算だと思います。
ザイリンクス $XLNX の買収手続きが完了したようなので、そちらも楽しみです。


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