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Taiwan Semiconductor Manufacturing 台湾セミコンダクター $TSM Q1-22決算

決算・ガイダンス

Q1-22決算
◯売上:17.57B vs 17.31B
◯EPS:1.40 vs 1.33

Q2-22ガイダンス
△売上:17.6〜18.2B vs 18.00B
EPS:なし vs 1.36
粗利益率:56〜58%
営業利益率:45〜47%

FY22ガイダンス
売上:なし vs 72.76B
EPS:なし vs 5.58

※上記の売上とEPSのみアナリスト予想との比較のため米ドル表示で、為替の影響を除いた企業の実力を評価するため以下は台湾ドル表示です。

売上高

売上高はYoY+36%で491台湾ドル。
成長率が大きく伸びました。
アナリスト予想もビートしています。

EPS

EPSはYoY+45%で39.09台湾ドル。
こちらも大きく伸び、アナリスト予想をビート。

売上高に占める費用

COGS(Cost of Goods Sales):売上原価
S&M(Sales & Marketing):販売促進にかかわる広告宣伝費やセールス人員などの人件費に関連する経費
R&D(Research & Development):研究開発にかかわるエンジニア人件費などに関連する経費
G&A(General & Administration):コーポレート部門の人件費やその他一般管理費などに関連する経費
粗利益 = 100% - COGS
営業利益 = 100% - ( COGS + S&M + R&D + G&A )

原価率が低下して営業利益率が上昇しています。

粗利益

粗利益は273台湾ドルで粗利益率は56%。
直近で最高の粗利益率です。
まだ粗利益率を改善できるのは素晴らしいことだと思います。

営業利益

営業利益は224台湾ドルで営業利益率は46%。
こちらも直近で最高の営業利益率です。

純利益

純利益は203台湾ドルで純利益率は41%。
こちらも直近で最高の純利益です。

営業キャッシュフロー

営業CFは372台湾ドルで営業CF比率は76%です。
前期よりは下がってしまいましたが、非常に高い水準です。

フリーキャッシュフロー

FCFは110台湾ドルでFCF比率は22%。
こちらも前期より低下してしまいました。

バランスシート

バランスシートは勢い良く拡大を続けています。
流動比率209%、自己資本比率58%で問題ない水準です。

ROEデュポン分解

ROE(Return on Equity)は投資家が投下した資本に対して企業がどれだけ利益をあげているのかを示す指標で、ROEが高いほど経営効率が良いです。
ROE = 純利益 ÷ 自己資本
         = (純利益 ÷ 売上高) × (売上高 ÷ 総資本) × (総資本 ÷ 自己資本)
         = 売上高純利益率(NPM) × 総資本回転率(AT) ×財務レバレッジ(EM)

純利益率と財務レバレッジの上昇によりROEが改善しています。

技術別ウェハー売上

5nmと7nmが売上の半分を占めている状況に変わりはないです。

プラットフォーム別売上

スマートフォンが下がり、HPCが増えました。

私見

事前に売上高が発表されており、好決算が期待されていましたが、旺盛な半導体需要によって予想を超える良い決算だったと思います。


最後に

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