人気のショートショート作家、田丸雅智さんのオンライン講座に参加した。

絵本の物語を書き始めてまだ3か月ちょっと。
早々に絵本大賞に応募するも、入選ならず。

一度は凹んでみたものの、書くことをやめたいとはまったく思わなかった。
もっといい作品を書こう!
今まで書き溜めた作品たちも、クオリティーを高めよう!

そんなとき、偶然数か月前に録画していた「SWITCHインタビュー達人たち」を観たら、田丸雅智さんと、しりあがり寿さんが対談されていた。

感性が素晴らしすぎる☆
感動した私は早速、ショートショートで検索。
そもそもショートショートってなんだっけ?から
田丸さんのホームページまでチェックした。

やっぱり東大出身か、納得。(何がやっぱりなんだか)
そして、絵本にもこの不思議エッセンス、活かせるかも?!と、たまたま目についた2週間後から開催予定の「ショートショート講座」に申し込むことにしたのだ。

そこから慌てて田丸さんの作品を図書館で予約し、次々に読破した。
やはり面白い。発想力の豊かさにただただ感服。

『子ども小説』を片手にショートショートの書き方を、息子と試してみる。
なるほど、教材として使える。
子どもたちにも試してみたい。

もともと、シンガーソングライターなので、作詞は10歳から始めたし、歌という3分間のドラマを書くことは好きだった。
曲が先にできたときは、メロディという制限内にメッセージを込めることがむしろ楽しかった。

だが、長い文章となると、正直苦手意識の方が強い。

私立小学校教員時は、担任したクラスの子どもたちが多数作文コンクールで入賞したり、
芸術家仲間で設立したNPO法人でも、作文教室は大好評だったし、みんなそれぞれの小学校で作文や感想文、自由研究などで表彰されたりしたようだった。
当時私が持っていた地元FMラジオの枠で、子どもたちは自身の作品を朗読発表したりもした。
いつも子どもたちには、自分の言葉を紡ぐことの喜びや、楽しさを伝えてきたつもりだ。
さぁ、今度は自分の番。

そして当日。
コロナの影響でZoomでの講座になってしまったものの、
田丸さんの「いいですね~!」という励ましに、みんな背中を押されながら、まずはアイデアをひねり出した。

最後の15分で、1つに絞り込んだ不思議な言葉に、尾ひれをつけて短い物語にするというミッションを遂行。

右脳も左脳もフル稼働したようで、終わったらグッタリした。
でも、やっぱり書くことは楽しかった。

せっかくなので、処女作を添付しておく。↓

「 煮ても、焼いても、生でも、美味しい足あと 」
            
ボクはなんて幸せ者なんだろう。自分の足あとをただあげるだけで、みんなに喜ばれ、感謝されている。何を隠そうボクの足あとは、今、人気の栄養食なのだ。歩いた分だけ量産でき、走ったりスキップだと深い味わいが増すようだ。
「こんな美味しいもの、今まで食べたことない!ありがとう。」と、みんなは口を揃えて言った。一体ボクの足あとはどんな味がするんだろう。
 ある日の午後、ふとした拍子にボクは転んでしまった。けっこう派手に前につんのめってしまった。恥ずかしさをこらえて立ち上がろうとしたとき、ちらっと後ろを振り返ると・・・なんと!ボクの足あとが、こっちを見てばっかだなぁと言わんばかりに、ニヤリと笑っていた。くっそー。ばかにしやがって。頭にきたボクは、自分の足あとを乱暴につかんでガブリとかみついてやった。
 その瞬間ボクはまたもやフラッと倒れてしまった。そうだった!自分の足あとを食べてはいけなかったんだ。食べた分だけつま先からどんどん消えてしまうという、この世界の掟を思い出したときにはもう遅かった。足あとはどんな味がしたかだって?ボクの身体はもう・・・。

↑ なんと評価してよいか、自分ではよくわからなかったが、田丸さんはやっぱり「いいですね~!」とおっしゃっていた。

来月の第2回へ続く・・・・(^_-)-☆

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