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誕生とは奇蹟!生まれてくれてありがとう・その2

3人目を産んだ時のハナシを書かせていただきます。
平成8年生まれなので、もうだいぶ前の出来事ですけれど。

上の2人が3キロ超えの赤ちゃんで、148センチの身長の私が産むには、なかなか大きく、ふたりとも予定日より16日も遅かったのです。
それで、お腹の中にいる時に、3キロになる前に産まれてきてね、と声をかけていました。

後に娘には、それが効きすぎて、大きくなれなかったのでは?と言われてしまったけど。

たしかに、考えてみると、3番目クンはとてもまじめな子で。
母の言葉に、と~っても真面目に取り組んでしまったのかもしれません。

お腹の中から、ちゃんと、その子の性格って違うんですよね。

そういえば、小学校1年生になったばかりのとき、彼は宿題がなかなかはかどらないので、どうしたかな~?と覗いたら。
ぐるぐるの線を、はみ出さずになぞってね、という宿題がなかなかできなかったんです。

え?と思ってよく見たら、書いては消し、書いては消してあるの。

ほんの1ミリでもはみ出したらダメだと思ったらしくて、もうね、几帳面に直していたわけです。

そんな彼だったからかなぁ。

予定日より1週間前に、ちょろちょろ破水が起こって、入院。
2人目からは近所だった片桐助産院でお産していたので、ここに連絡をして、経産婦ですからすぐ入院でした。

でも、なかなか陣痛もこなくて、破水も止まらない。
アタマが入ってくれば一旦止まるはず、と言われたけど。
そもそも、私は子宮口が堅くて、いつもなかなか開かないんです。

まぁ、それでも30分ごとの陣痛になり、夜になると1分置きまでになったけど、明るくなるとまた30分に遠のく・・・という陣痛でした。
それが、2日続いたかな~。

さすがに助産院の片桐先生も(魔法の手と呼ばれてて、片桐先生が触ると、赤ちゃんがもうすぐ生まれたがってるよ、とか言うのがだいたいわかるの)ちょと、う~ん?何か事情があって、ゆっくりいらっしゃってるのだと思うよ、と言われていました。
でも、さすがに破水しちゃってるワケなので。
3日目に、今夜生まれなかったら、病院に行こうと言われました。

その3日目の夜に、とうとうちゃんとした陣痛がやってきて。
3人目にしてはじめて水中出産にしたので、夫も呼んで、プールに入ったら、ほぼ30分くらいで誕生しました。


ここは、へその緒は、夫に切らせてくれたので、2人目もこの3人目も、夫がへその緒を切ったのですが。
2人目のお兄ちゃんのときには、太いホースを切るみたいに、太いし、なかなか切れなかったのだそうですが、この子のときには、小指くらいしか太さがなかったとのこと。

ともあれ、無事には生まれたのだけど。
片桐先生に、よくこの胎盤で、ここまで大きくなれたね~!と言われてしまいました。

胎盤が白くなっていて、へその緒の周りの5センチしか、機能してなかったのだそうです。

ただ、なにせ、こちらは素人なので。
それが、そんなに奇蹟的なことなのか?ぜんぜんわからないままでした。
とにかく小さいながらも元気で生まれてくれましたし。
2300g位だったけど、満期産なので保育器にも入らず大丈夫と言われました。

へその緒が首に巻いていたのと、途中からとても細くなっていたので、ゆっくりゆっくり降りてきてたのかもしれないね?と言われました。

小さく生まれたから、大きく育って欲しいね、と、主人が「大」って文字の付く〇〇っって名前にしようか?って言ったら、生まれたばかりのこの子がニコってわらったんですよ。
それも、もう一度聞いたら、二度目も。

それで、彼はそういう名前になったのです。
残念ながら、あんまり大きくはならなかったので、ちょっと申し訳なかったなぁと思う母ですけれど。


ともあれ、無事退院して、1ヶ月の新生児健診に、近所の小児科に行きました。
ここの小児科は、むかし、産婦人科をやっていた先生でした。
で、助産院のお産はどんなだった?と聞かれて。

じつは生まれた時に、胎盤が白かったと言われた話をしたのです。
そしたら、先生が、「よく生きてうまれたね~!?普通は、そんな胎盤だと生きられないんだよ」って。

そして思い出したのは、義母の話。
主人の妹は、8か月で死産だったのですが、その子のへその緒が、やはりとても細くて、途中から細くなっていたのですって。

だから、もしかしたら、この子も生まれられなかったかもしれないのです。
でも、「どうしても生まれて来よう」と思ってくれて、生命力もあったのでしょう。
本当にありがたい事だったのだな~と、1年後にして気づいたようなわけでした。


でも、ほんとうは、どの子も皆「奇蹟の子」ですよね。
この世に生きて生まれてこれたのは、どの人も奇蹟で。
自分も夫もね。

ついつい、大きくなってくると、その時の事を忘れて、あれこれ親の注文?希望?思ってしまいますけれど。

子供は、生まれてくれただけで、親孝行終了なのですって。
そして、親も、ただこの世に産んでくれただけで、感謝!なのですって。

それ以上も以下も無し。
ただ、ありがたいばかりの世界でした~。


読んでいただき、ありがとうございました。
良かったら、また他の記事ものぞいてくださいね~。


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