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変わったのは自分自身

●第一章

仕事場まで変速機のないママチャリで、

片道14キロの道のりを難なく駆け抜けていた。

その頃は肩こりもなく、肥満になることもなかったし、

身体の倦怠感に悩むこともなかった。

●第二章

高校時代に父から買ってもらった原チャリを修理して乗る。

行動範囲も広まって、車を買うお金ができた。

●第三章

車は交友範囲も広め、収入面でも飛躍させてくれた。

食べるものも贅沢になり、仕事も労働派から知能派に変わり、

運動量が激減していった。

体重は全盛期の65キロから73キロまで増えた。

慢性的な肩こり、倦怠感に悩まされる日々が続く。

●第四章

精神的な限界を迎え、仕事を辞める。

まずは体質改善だ。

毎朝5時に起きて、近所のお寺までウォーキングをする。

一週間も続けるとそれなりの変化が身体に起きてくる。

肩こりや倦怠感も回復し、体脂肪率も下がってくる。

目の前の景色も違って見えてくる。

「あぁ、そうか」

「世界は何も変わっちゃいなかったんだ」

「変わってしまったのは自分自身だ」

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