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 悩み好転!『禅語の智慧』の物語 No.56

【 家族愛編】

2024年4月20日(土)

悩み事:過去の影が及ぼす結婚への恐れ

目次
1.あらすじ
2、禅語:「自他不二」(じたふじ)の解説

物語のタイトル:繋がる心の物語
1、寧々と順の出会い
2、順の悩みと寧々の取り組み
3、禅語「自他不二」の発見と影響
4、交際からプロポーズへ
5、プロポーズ後の喜びと家族への報告
6、まとめ
7、ごあいさつ
8、柔海 剛山(じゅうかいごうざん)の『禅語の俳句』


1、あらすじ
寧々(ねね)は大手IT企業の総務係長で、順(じゅん)とは職場でのトラブルをきっかけに出会いました。順の両親の離婚によるトラウマが結婚への恐れとなっていることを知り、寧々は彼を支え続けます。禅語「自他不二」に触れたことで、二人は更に深く結びつき、ついに順がプロポーズ。愛と理解を育みながら、二人は新たな家庭を築き上げていく物語です。

2、禅語:「自他不二」(じたふじ)の解説
「自他不二」(じたふじ)とは、「自分と他人は本質的に一つであり、分け隔てなくつながっている」という禅の教えです。この禅語は、自己と他者を区別するのではなく、全ての存在が互いに依存し合い、影響を与え合っていることを意味します。自分を大切にすることと他人を思いやることは、結局は同じことであると教え、人間関係を円滑にする智慧を提供しています。

        物語のタイトル:繋がる心の物語

1、寧々(ねね)と順(じゅん)の出会い
寧々は、30歳で大手IT企業の総務係長を務めている。ある日、職場のOA機器に突如トラブルが発生し、寧々は解決策を急いでいた。このトラブルが、下請け業者として働く順との出会いのきっかけとなる。順は迅速かつ的確に問題を解決し、寧々はそのプロフェッショナリズムと真摯な態度に深い印象を受ける。その後、旧式の通信機器を更新する大規模プロジェクトが立ち上がり、寧々は順の務める会社に発注した。順はその作業指示を担当。プロジェクトは成功裏に完了し、寧々は上層部から高い評価を得た。感謝の気持ちを込めて、寧々は順を食事に誘い、その日が二人の交際の始まりとなった。

2、順の悩みと寧々の取り組み
交際が始まると、順は自身の悩みを寧々に打ち明ける。彼の両親は性格の不一致で離婚しており、その経験がトラウマとなって結婚に対して強い恐怖を感じていた。さらに、寧々がバリバリのキャリアウーマンであることに対し、劣等感も抱いていた。これを聞いた寧々は、順を支えるために、より一層の理解と愛情をもって接するように努めた。彼の不安や心配を和らげるため、寧々は実家に順を頻繁に招待し、自分の家庭の暖かさを感じてもらう機会を増やした。

3、禅語「自他不二」の発見と影響
ある日、寧々は友人との会話の中で禅語「自他不二」に出会う。この言葉は「自分と他人は一つであり、お互いに深くつながっている」という意味を持っており、寧々はその深い意味に感動した。この新たな発見を順と共有し、彼のトラウマを乗り越えるための鍵として活用することを決めた。寧々はこの禅語を通じて、順に対する理解を深め、彼の心に寄り添うことで絆を強化した。

4、交際からプロポーズへ
寧々の実家への頻繁な招待と、彼女の両親の温かい接し方は、順にとって大きな安心感をもたらした。寧々の料理の腕前もあり、順は徐々に結婚への恐れを解放していった。順は二人が最初にディナーを共にしたレストランで寧々に、感謝の気持ちと愛情を込めて、プロポーズをした。そして彼女は喜んでそのプロポーズを受け入れた。

5、プロポーズ後の喜びと家族への報告
プロポーズの週末、寧々は順との嬉しい報告を実家の家族に伝えた。母と一緒に特別な料理を作り、順と父は好きな9%のハイボールで乾杯した。この時の祝賀は、寧々と順にとって新たな家族としての一歩を踏み出す記念すべき瞬間であった。

6、まとめ
二人の物語は、過去の影響が現在にどのように作用するか、そして愛と理解がそれをどう変え得るかを示しています。寧々と順は、それぞれの過去から学びながら、互いを深く理解し合うことで新しい人生を切り開いています。彼らの物語は、愛する人との関係を大切にし、互いに支え合うことの大切さを教えてくれます。それぞれの日々が、愛と共感でいっぱいの未来への一歩であることを、私たちに思い出させてくれました。

7、ごあいさつ
親愛なる読者の皆様へ、この物語は愛と理解が心の壁を乗り越え、新たな絆を築く力を持つことを描きました。寧々と順の交際を通じて、私たち自身の関係にも照らし合わせる機会を提供しています。共感と感動をお届けできれば幸いです。

8.柔海 剛山(じゅうかいごうざん)の『禅語の俳句』
        禅語の「自他不二」(じたふじ)に関する俳句

川の流れ すべては繋がりを知る

「川の流れ すべては繋がりを知る」の俳句の解説
この俳句は、川の流れを通じて全ての存在が互いに繋がっていることを静かに示しています。自然のリズムが教える深い智慧が込められています。

川の流れ:絶え間なく変わりゆく自然の象徴です。この流れは、生命の循環と無常を表し、観察者に時間と生命の連続性を感じさせます。

すべては繋がり:生物と無生物、精神と物質がお互いに影響し合っていることを示唆します。この繋がりは、宇宙の根本的な真理を映し出しています。

を知る:観察者が自然や宇宙の法則を理解し、内省を深める過程を表しています。これは、知識や智慧の獲得を通じて、自己と宇宙の一体感を感じる瞬間です。

2024年4月20日(土)
柔海 剛山   

【追記】
当サイトは個人的な見解や意見に基づいたものでは一切ありません。
多様な文献や資料、そしてインターネット上の情報源を参考にして、可能な限り柔軟かつ包括的な観点から、情報を物語化して提供することを目的としています。

『柔海 剛山流(じゅうかいごうざんりゅう)あるがままの俳句』とは
『柔海剛山流 あるがままの俳句』は、「あるがまま」という表現を核に持ち、曹洞宗の開祖である道元禅師が提唱した生き方の哲学からインスピレーションを受けています。この哲学は、物事をそのままの姿、自然な状態で受け入れ、現実を直視することの重要性を強調しています。この禅の教えに基づき、私の自由律俳句では自然体でありのままの感覚や感情を詩に昇華させるために「あるがままの俳句」という名前を採用しています。

伝統的な俳句は文字数や季語などの厳密なルールによって特徴づけられますが、現代ではこれらのルールに拘束されない形式の俳句も存在します。この形式は「自由律俳句」と呼ばれ、従来の5-7-5の音節制限や季語の必須性を除外した形式です。

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