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古いふるさと

社会人になったときに踏み入れた街
毎日必死に、最高速度で駆け抜けた街

あのとき見慣れた顔が看板になって
街を彩った商業ビルは跡形もなくなっていて

表通りを歩いていると
あの日の全速力の私と
すれ違いざま、ぶつかってしまうような気がする

今の私は、昔の私に置いて行かれていないか
「閃光少女」を聴きながら駆け抜けたこの街は
ほんの少し田舎の佇まいで、よそ行きの顔をしている

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