3の指

暮れていくだけの朝日は
逸れてかわる軌道知らない
形は今に変わりだし
皆それぞれ灯り 探し始める

出窓から影は消え
逆張りの行列に
拍子木が響いた

手すりから手すりへと
持ち直す その時々
冷たいシーツ 探すように

背中を風が通る
乾いた指 滑らせた
要らないものが多いから
分かっていて 君だけは

鼓動と鼓動が重なり
包まれた心地 待ちぼうけ
形変えたのは 暗い海で
取り繕うだけ 朝を待ってる

「知りたいよ」は への字眉で
これ以上は出来ないし、しない
いや違うよって唇が動いて
それ以上は言わないし、聞かない
さようなら 全て選択で
別箱に移して戻して
気が弱いんだ 続けるも終えるも
どうでも良いの裏返しさ

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