シェア
有賀 籐
2023年2月18日 08:57
バケツに僕は刺さる熱は気付けば冷める水に浸かっている方じゃない方水面を蹴る鳥のような冷やかしとはまた別の向こうの方までこのまま浮かぶクジラ 泡の粒が行き場をなくし翳りのない遠くの朝を映して 弾けて 風が吹けば僕はさらに漂っていくほどけては朽ちていくばかり笹舟は言葉のまま狭間をふち取る十字の振動その向こうのバケツの淵から笹舟浮かべて悲しげの下の下企みの果