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八雲琴

こんにちは!
今日はお天気は良いのだけど、もう風が寒い…。

あー、こうしてどんどん寒くなっていくんやなぁ、と庭をみると
勝手に生えてきた山芋の蔓が、お隣さんとのフェンスにくるくると巻きついていて
むかごがコロコロとなってたりします。

生えてる根っこはお隣さん側。
フェンスは我が家の敷地。

この場合、むかごをちょこっともらったりしたら、怒られるのかなぁ(笑)
いやいや、そんな事より、草を抜かなきゃなぁ…
でも、寒くなってきたし、いっそ、このまま枯れるのを待っちゃおうか

なーんて、どうでも良いことをつらつら考えていますが、
ともかくも、明後日、八雲琴のリモートお稽古なので練習に集中しろ!な状況です。

八雲琴をご存知ですか?

八雲琴、というとあんまり知られていないですよね。

一般的に良く見る、弦がいっぱいあるお琴とは違って、
同じ音に調律をする二弦しかない、二弦琴です。

出雲大社への奉納用として作られたそうで、神様のために演奏する用の楽器なんですね。

素戔嗚尊が大国主命に授けた天の沼琴が元になっていると言われるそうですよ。

先生から聞いたお話では、
素戔嗚尊が櫛名田比売と結婚するときに詠んだ、日本最古の和歌、八雲神歌に併せて櫛名田比売が弾いたというようなお話もあるみたいです。

ただ、目的が人の楽しみの為に演奏する楽器ではなく、神様の為にだけ弾く楽器の為かなぁ…
今となっては、世間一般ではそんなに認知されず廃れつつあるんだとか。

私も数年前、聞くまで知らない楽器だったんですよね。

八雲琴を知ったのは


八雲琴を知るきっかけは、ある宗教の修行というものに参加したことでした。

宗教、というとアレルギー的に反応される事が多いので(私も若い時はそうでしたが…)
ここでこう言うと、それだけで引かれちゃうかもですが…
そこに触れないと話が進まないので、書きますね。

自分が40歳が近くなってきた時に、色々と考える事も多く…(色々、も長くなるので、その辺りはまた機会があったら)
大学で必須だって宗教学のテキストとか、哲学のテキストを読んでみたり。
自分なりに考えにまとまりをつけたいと、なんとなくジタバタしていた時期でした。

そんな時、学生時代の友人から、入信していなくても受けられる宗教の修行(といっても滝とかそういうのじゃなくて、講座とかを受けるものです)というのを教えてもらいました。

内容を軽く聞いてみて、生きる目的や意味のような概念に糸口がみつかるかもしれない、と感じ、
主人と子供たちにお願いして、結婚以来初の一人旅。1週間弱の京都旅に出かけたのでした。

最初はかなり緊張していたのですが
信者の方も、信者ではない方も、身内が信者という方も参加していたので居心地も悪くなく、
修行といってもお勉強会といった感覚の強いもので、先生方も気さくで、すぐに緊張は解れましたよ!
内容も変にスピリチュアルな感じではなく、現代の感覚でも納得のいく、きちんとした内容の講義でかなり良いお勉強になったし、
お作法や生活に関する事もあり、とても良い経験になりました!
そして、なんといっても食堂のご飯が美味しすぎた!

そんな修行の中で、初めて見たのが八雲琴だったんですね。
祭典また講座前の精神集中をするために瞑想のようなことをする時にも弾いてくださって、ちょっと感動したのですが。

凛としていて、優しくて爽やかな音で、本当に出会えて良かった!と思えましたよ。

なんと、とうとう習う事に!


修行を無事に終えた時は、まさか八雲琴を習うとか、弾くとか、全く考えていなかったんです。
特別な人が弾く楽器、という感じですよね。

ところが、八雲琴を知って、一年くらいした時かな?

その宗教の東京支部のような所でも、より良く生きるための講座みたいなのがやっていて、
その日、たまたま時間があったので、ちょっと行ってみる事にしたんです。

講座の内容は世の中の摂理というか、そういった内容でこれからの生活を引き締めていこうと帯を締め直せる感じだったのですが、
講座のあと、先生が本を薦めて下さって、そのまま少し会話をしたのですね。

その時に、八雲琴の話になり、先生が、習ってみればいいじゃないですか?
と、サラッと仰って。

ん?習う?私が?この歳から?いいの?
と疑問だらけになったのですが、
お琴はここにも貸し出し用があるし、お琴の先生に連絡先を教えますね…
と、普通に話が進んでしまいました。

お琴の先生からも、その日、すぐに電話がかかってきて、
じゃ、来週ね、みたいなトントン拍子に…
とにかく驚きだったのですが、
それくらいの勢いがあったおかげで、私なんかが…とか、尻込みせずに始められたんですね!

それが、3年前の事。

月に2回、東京に通って、一年程したころですね。
コロナが流行り出してしまって、
年初めのお弾き初めの発表に、大緊張で立たせてもらった後から、
リモートでのお稽古となり、現在に至る訳です。

リモートは意外と問題なく出来るものですね。
少し前には、初級の曲から中級の曲へと上がる事ができました。
しかも、お琴を弾くのも勿論簡単ではないですが、歌を歌いながら弾くのがとにかく難しい。
和の節回しって難しい…。

でも、そうも言っておられないですね。
あと少し頑張ったら、伶人としてお祭りに参加できるようにしましょうね、と先生から言っていただき、
ますます、やらなきゃ!な感じですよ!


新しい自分のお琴


そして、2週間ほど前。
なんと、なんと!
新しい、私のためのお琴を作っていただいたのが届いたのです!

すごい、綺麗!
かなりこだわった木で作られたもので、丁寧に丁寧に仕事された
美しいお琴です!

音が、今までのよりも素直に拾われてしまうので、ちょっと雑な事すると、ダイレクトに目立つ。
パーっと澄んだ音を出せた時は、とんでもない威力。
という、かなり素直なお琴のようで、
先生からも力を抜いて弾かないとダメよ!
とのご注意でした…

さてさて、今、練習を始めた曲も、かなり歌が難しい…。
めげそうですが、
庭の草にばかり気を取られず、しっかり練習して、伶人としてお祭りに参加できるまで
頑張りますよー

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