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Poem)風のようで

今日も桜の花びらを
伝説のように追う
毎年咲きこぼれる花弁は
秘密の時間のある場所に
堆積されていく

ものみなひかり
ものみな消えていくのだけれど、
記憶とは、形がなくなるものの
永遠の姿。
それは、風のようで、
光のようで、
目の前を飛ぶ蝶のようで。

夕焼けの夢のように
本当にあったことですよ、花は咲いては
記憶のつづきを繋げていく

#現代詩 #詩

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