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Poem)日付け変更線を越える頃…

日付け変更線を越える頃。
日暮れの詩を書こうか。
会えない時間に、朝咲いた花は萎れ、
鳴き方を練習していた鳥は南へ下った。
傲慢な声を立てていた人間の轟音の
横にも、風は通り道を作っていた。

緑の陰に座り、目を閉じる野良猫の、
小さきものの気配も聞き分ける耳を
探して。
側にいって、明日の花を咲かせる
何者かの美しい足音を一緒に
聞かせてもらいながら、
それは深夜の半分夢を見ながらの
時間に、1日の影を計ってみたいと
思うのだ。


#詩   #現代詩


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